「極黒のブリュンヒルデ(TVアニメ動画)」

総合得点
79.2
感想・評価
1738
棚に入れた
9726
ランキング
514
★★★★☆ 3.6 (1738)
物語
3.5
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.8

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ネタバレ

アニメ視聴記録置き場 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2クールでじっくり見たかったな

【物語】
終盤が駆け足になってしまったのを除けば、岡本倫の作品らしさが随所にあって面白かった。見ながら何度突っ込みを入れたことか。これを機にエルフェンリートも見たけれど、エロとグロとギャグの塩梅が少し癖になる。
原作の進行具合もあったからのシリーズ構成だったんだろうけれど、小鳥や奈波のエピソードはオチがドラマチックで良かったし、分割2クールで丁寧に取り組んでくれたら傑作になりえたと思う。

【声優】
全員がキャラに合った演技をしてたけれど、カズミ役のM・A・Oさんがズヴィズダーに続いて耳に残ったのと、逢坂さんがスマートな演技をしていた。

【キャラ】
ハーレム展開になっても許せそうな有能な主人公の村上君。超能力者に囲まれる中で、NASAに行きたい秀才らしく脳味噌を使って盤面を切り開いていく姿は好ましかった。
魔法使いの中だとシナリオの後押しもあって奈波が印象的。自己犠牲という意味では初菜も同じなんだけれど、1話使って主観でキャラを掘り下げていた分だけ重みがあった。

【作画】
突飛な作風もあってか良かったという印象は薄い。集中線が多用されてたのとか、どこまでがシリアスなのか判断しづらい場面も多かった。原作者が拘って注文をつけたらしい乳のグラデーションも煙の後ろに隠れてたわけだし。

【音楽】
初期OPはインストながら現代的で文句なしにカッコよかった。dubstepみたいなシンセもさることながら、ストリングスのメロディがかなりキャッチーで、本編終盤で使われてたピアノアレンジが効果的だったのも頷ける。EDはソロとユニゾンとどっちも楽しめる清涼剤。

13話「守りたいもの」
小鳥を助けにいく途中で寧子とカズミに背後から殴られ気絶する村上。小鳥は自らイジェクトし、カズミは真子に真っ二つにされ、気が付いた村上は2人と別れを告げて寧子と共に九と真子に挑む。サトリナさん達の妨害で九が撃ち殺され、怒った真子がアンチマターを展開し、寧子が自分の記憶と引き換えにマイクロブラックホールでどうたらして、結果的に小鳥と真子以外は生きてたよ、お終い。何とも強引に終わらせたな。
九にとび蹴りかます村上の3点アングル+集中線コンボに爆笑。アンチマターで木が丸ごとスッポリ抜けていく描写も笑うしかない。
OP曲のピアノアレンジが良い味出してた。佳奈が移動できるようになる手助けをしたシルエットは誰よ。筋肉衰えに衰えてるだろうから動けないと思うけれどね。
お前は利用されてるんだ→本当なの?→ああ→そういう所が好きのコンボも良いギャグだった。人間ドラマのお約束を引っくり返していく所は好み。能登さんはエルフェンリートの時は比較的まともなキャラだったけど、今回は色々と壊れてて良いですね。


12話「魔女狩り」
天文台に現れた真子と九と騒動あって、結果初菜が村上生き返らすために解けて1107だった小鳥がさらわれて、現れたサトリナ率いるレジスタンスに色々と説明もらって、共闘持ちかけて九を追いかけたら世界が滅亡しそうだー辺りまで。
流石に駆け足過ぎる。2期が無いからって強引に畳もうとするくらいなら、キリの良いエピソードまでを丁寧に描いて欲しかった。
村上君が相変わらず演技派で笑える。初菜から注意をそらすための土下座泣き落としなんだろうけれど、失敗したとなれば照れることなく開きなおるし。真子の魔法で脇腹を抉られた時に服周りは良い感じにドス黒くなってるのに、床の血は真っ赤なのがちょっち違和感。
グラーネだドラシルだうんたらは原作見てってことでしょう。

11話「突然の再会」
ヴァルキュリアこと真子さんはアンチマターとか好き放題しつつも、あっさり研究所の白髪さんに隷従。殺されたはずの7人のAクラスのうち、再生能力を持ってた初菜は天文台の寧子達と合流。小五郎に1ヶ月後には薬の精製が可能になると告げられ、5人で1週間分の薬しか所持してない寧子達は相談のうえ誰か1人だけを生き長らえる選択肢を選ばないことを決める。といったとこまで
あらすじ書くのに頑張る意味とは。
山と吹き飛ばしつつ自分も吹っ飛んで高笑いしてた能登キャラだけど、ビンタ1発で様変わりしてて色々な意味で不憫。
支柱が1本のハシゴって珍しいね。落下に対する村上のトラウマとかは分かるけど、ちょっと悠長に喋らせすぎに思う。小鳥の入れ替わりで無事だった後に落下エネルギーに言及するとか、妙な所に拘りがあるのがこの作品ならでは。
その後のジュースぶちまけての寧子の黒子確認とか薬精製以外で入手する手段の無条件放棄とかの適当さとのギャップが、この作品の魅力ですよね。ええ、きっと。あと、やたら目がプルプルするのが気になる。

10話「生きている証」
ナナミが死んで、学期末試験があって、新たにsランクの魔法使いが登場する辺りまで。
AとBのギャップといい全体的に駆け足になってきてる。OPがデスボイスに変わったのは上のご意向ですかね。
ナナミが最後にみんなの記憶を消したのは、そうあって欲しいと思ったのでとても良かった。10話まるごと使って丁寧に描いてくれれば、ちょっとしたブルーフレンドに成りえた気がする。真後ろにいた彼はどうなったんだろう。EDの最後のカットにナナミが映ってたのは良かったね。
Bはハーレムラブコメ一直線。ペットボトルの前フリの台詞とか露骨すぎるんよー。水の残量ももーちょい丁寧に描いて欲しい。唐突な水着回に円盤向けのポロリと、駆け足感がここでも凄い。
最後は能登さんが楽しそうに惨殺してまた来週。

9話「模造の記憶」
ネコ達を探すために研究所から連れ出されたナナミ視点での放浪話。
目を直接見れば即時的に記憶の消去や書き換えが出来るという強力な魔法を使えるうえに、割と乱発してもリミッターに引っ掛からない強キャラのナナミ。しかも、割と好きな部類のぬーボイス。
普通なら安易に紅潮する場面で紅潮せずに、1テンポ置いてから紅潮したのはポイント高い。恥じらい大事。ナチュラルに体を売って金を稼ぐ流れになる辺り、作品のカラーが出てますね。
一週間フレンズ。で無視されて久しい、記録を眺めて記憶を取り戻す場面。しかし、日誌程度で補完できる程度の記憶消去って適当だな。匙加減がかなり難しそうだが、そこらはご都合でいいのか。

8話「残された手がかり」
カズミに迫られて、軽井沢を訪問して、警察と騒ぎになって、CV沼倉の新しい魔法使いが出る辺りまで。
色々と酷い回だった。特に警官とのドンパチ辺りのシーンは絵も台詞も酷かった。どうしてこうなった…
カズミが妙に積極的なのにストーリー上の理由はあるんだろうか。村上も何の力も無い一般人なのに、妙に強気で自信ありげなのも謎。アニメの舞台で軽井沢って意外に新鮮。はちみつ屋さんとか確かにいっぱいあった気がする。
カズミに襲われてるときの洲崎さんの2度目の「やめてー」の声がたまこっぽい裏返り方をしていて可愛かった。

7話「希望のかけら」
薬の製造は半年以上掛かりそうで、カズミとアキバでデートして、端末をつけたら地図が表示されたよって所まで。
ドタバタ続きだったので小休憩の回だったかな。寧子とカズミで村上の取り合いになって欲しくはないな。この主人公ならハーレムでも良い気がする。話の大筋が寧子の能力で世界を救いそうだし、どんなエンドになるやらだけれども。
エヴァのSOUND ONLYとかシドニアの棺たちとか、よく分からないけれどエラそうな人達による黒幕会議ってアニメの定番だけれど、ロケーションが荒野の崖際って斬新ですね。
パーツを漁りつつ、メイド喫茶に行くとか、ちょっと懐かしい秋葉原の捉え方だな。5年前くらい? 最先端の秋葉原の形容ってどうなるのだろうか。

6話「微笑の理由」
キカコ戦を小鳥の位置交換で打開して、鎮死剤の解析・製造を知人に依頼しようとするまで。予知してた場面の必然性もあったし、小鳥のキャラの掘り下げも良かったと思う。記憶喪失に繋がるリスクがあると自覚しながら、研究室で3回も爆破させたのに違和感があったのと、キカコに紙袋を被せる理由が分からなかったくらいかな。
数日の差で死ぬような追い込まれた状況で、誕生日を重視するのには別の理由があったりするんだろうか。
小鳥を説得する際に村上が1年生が居なくなると困るという身勝手な理由を振りかざすけれど、ある種のテンプレートになってきてる遣り取りだよね。元ネタはどこら辺にあるんだろうな。

5話「天体観測」
魔法使いと関わると死ぬからと遠ざけてた過去はどこへやら。タイトル通りのED部分と、佳奈の予知による新しい刺客との遭遇まで。その後の行動で内容が変わる予知って、話を動かすのに素晴らしく便利だな。喋る音量も変えられるんだね。キカコが巨神兵さながらの口からビームだった。

4話「失われた記憶」
相変わらず突っ込みどころが満載の作品で、見てて楽しいから困らない。波のアニメがよく動いてるけれど変。波打ち際は色が薄くなるべきなのかな。黒板の文字がPCのフォントなのも手を抜きすぎ。
前話の感想で突っ込まなかった胸の部分のほくろにも、時間操作による記憶リセットで主人公はまたも知らないまま話が進むという強引さ。温泉で胸を揉むシーンまで挿入しときながら、その部分は見てなかったとかいうオチ。
「致死剤」並みにインパクトのある「性器代」という単語を引っ張ってくるセンスとかもう脱帽ですわ。このまま突き進んでもらいたい

3話「鎮死剤」
タイトルが比喩じゃないのが笑いつつも感心する所。OP映像で少女達が血まみれになってる理由も分かったけれど、タイムリミットの演出としては少しばかり悪趣味に思える。けど、そこがこの作品の肝なんだろうし何となく楽しみ方が分かってきた気がする。シーンがざっくり飛んだりすることとか、細かい部分のリアリティとかは気にしたら負け。何となくノベルゲームとか相性良さそう。
M・A・Oキャラが登場。チャキチャキした関西弁使ってて、ズヴィズダーの蓮華とは違った印象があって良いね。

2話「魔法使い」
やっぱり作品の温度が分からない。CV洲崎がCV種田に学校で楽しんできてという件で強烈なデジャヴに襲われた。

投稿 : 2014/07/08
閲覧 : 238
サンキュー:

4

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