アニメ視聴記録置き場 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
現代のラノベの良い典型
【物語】
悪い典型が何かはあえて言わない。ラノベ原作らしく数話で1つのお話が小気味よく纏まるのは見てて安心する。2期もありえそう。原作は未読なので、パロディ要素がどこから来たのかは少し気がかり。別に入れないでも作品の面白さを損ねたりはしなかったと思うけれども。
戦った相手を少しずつ仲間に引き入れていくの王道ストーリー。異世界設定やゲーム設定の説明が少しテンポを悪くするけれど、映像で上手く補っていたと思う。
【声優】
茅野、日笠が高い作り声を頑張ってた。能登さんも地声に比べれば高いだろうに、あの人は頑張ってそういう声を出してるというイメージを個人的に持ちにくい。不思議な抑揚があるからだろうか。松岡・茅野のラジオも楽しかった。下手すると本編以上に。
【キャラ】
空のビジュアルが主人公らしからぬ目つきの悪さと品の無さで新鮮だった。タッパ差のある兄妹だけれど、どちらも同じだけの役割を担っていて、面白い主人公像。ステフはシリアスにエロにギャグにと何でも使えて良いキャラだ。
【作画】
河合荘と同じでこの作品も色彩が気になったけれど、ゲームベースのファンタジー世界ということで受け入れた。"現代の"と形容をいれたくなるのはストーリーやキャラもさることながら、この色調の影響も大きいと思う。
美術や背景も上手く作品の雰囲気を汲み取って作ってあった。
【音楽】
歌詞が少し恥ずかしいけれどOPは作品に勢いを与えてる。EDはサビに入ってからの転調?が面白いと思いました。8話を見込んでの茅野さんのキャラソンだとしたら大したもの。
12話「収束法(ルール・ナンバー10)」
超パワーを使ったイズナもステフを利用して倒して勝利。東部連合とコインフリップの結果で連邦を組んだぜ、って辺りで大団円。
布石を積み重ねるというよりは、結果を見せてそっから遡って解説するパターン。ミステリーの手法に近いのかな。悔しさがゲームの楽しみの1つっていうのはその通りだと思う。良い敗者になれる人は良いゲーマーになれる。
巫女様が喋る時に重なるエフェクトがちょっとお洒落だった。
11話「誘導法(キリング・ジャイアント)」
イズナとの特殊ルールFPSの回。
アキバを舞台に被弾したら寝返るFPSを。アクション要素と頭脳戦とを程よく取り混ぜた上で、絵で見ていて面白いシーンが多かった。特殊OPの沢城曲は保留。
FPSって計算式を書き連ねるて最適解を出すというよりは、試行錯誤によるマップ理解と反復練習の積み上げというイメージがあるけど、そこは突っ込んでもしゃーなしか。
10話「指向法(ブルー・ローズ)」
クラミー達との共闘が決まったので軽く親睦を深めてから東部連合とのゲームが始まるまで。
能登さんが語尾上げ系の可愛い演技をやってるの新鮮。前回が前々回からの流れをついで特殊だったので、アヴァンでさくっと振り返ってたのは良いと思う。
電脳ゲームの世界に入るときの、足元から皮膚が変色していく演出はなかなか良いと思いました。ステフとクラミーややキャラ被るな。
9話「解離法(スカイ・ウォーク)」
空が居なくなった世界の謎を白が解き明かすまで。
映像化するのが難しそうな話だとは思った。前話の最後で白と空の会話を第三者的に見てる視聴者視点から、白視点になる部分の切り替えがよりスムーズにできればな。EDにノイズ混ぜたりして十分に頑張ったような気もしないでもないけど。
8話「起死回生(フェイクエンド)」
東部連合の大使館を訪問して、適度に暴きつつ宣戦布告し、空が消失するまで。
OPとかEDといった作品そのものよりは1歩メタなレイヤーにある部分に、作品の影響が及ぶのは割と好みではあるんだけれど、1曲丸まるとノイズを掛けられるとちょっと耳が不快だな。
アニメで長々と台詞で解説されるよりは、地の文混じりで文字で読んだ方が楽しそうではある。その冗長さを緩和するためのパロディではありそう。沢城さん使うのだし可愛いだけのキャラではないんだろうな。って思える不思議。ぷち子も今は昔ですね。
7話「死に手(サクリファイス)」
前国王がなんで8回も東部連合に負け続けたか話。
種族間の争いだから、そういう論理は分からないでもないけれど、人類の可能性だとか、大きい括りで話したがるのはどうも苦手。浮世絵風味の背景に中世ファンタジーな攻城兵器とかが混じってた絵は面白かった。
6話「一手(インタレスティング)」
ジブリールとのしりとり回。
しりとりバトルのゲーム性とか論理性はともかくとして、映像として面白いものに仕上げてるなと感心した。原作とどこまで同じなのかは知らないけれど、星の構造に関わるものは、絵で示された方が掴みやすいね。乳首やら何やらは最初から映像化を見越してたりするんだろうか。
田村さんは品があるのも無いのも器用にこなしてる。ベテランの風格ですね。
5話「駒並べ(ウィークスクエア)」
ステフ掘り下げ回。ゲームに勝つには事前知識が必要だよねー、という部分から図書館奪取へと持っていく流れは自然でよかった。最後の数台詞だけだったけれど、田村のゆかりんは安定しているなぁ
4話「「国王(グランド・マスター)」」
いかにもラノベ原作らしい一区切り。国王になって内政外政の方針立てて、この世界に連れて来た唯一神くぎゅとお喋りしてお終い。松岡君の演説、尺はまおゆうの戸松のと近いかもしれないけれど、中身はあっちだなぁ。
3話「熟練者(エキスパート)」
何かが決定する直前に、ちょっと待ったー、って乱入者が来るのも定石だけれど、何が元ネタというか、最古なんだろうね。
ゲーム性はさておいて、兄妹の得意な部分で上手く分担しつつ、チェスもどきを丁寧に描いてた後半部分が好印象。駆け足で決着を付けずに次回まで持ち越したのは少し意外だったけれど、攻守の切り変わりがテンポ良くてちゃんと物語してた。
パロはこの程度の分量に抑えてくれてれば個人的には許容範囲。能登エルフだよ能登
2話「挑戦者(チャレンジャー)」
スポンサークレジットの裏に汚いエロシーンループ流すの止めてくれませんかね
はさておき、パロとかメタとかありの作品なのね。世界観の説明しつつ、話の大筋が示されたので2話として順当。日笠さん長台詞による、じゃんけんの戦略説明が今回のゲーム部分か。喋ったものがちではあるな。
主人公の造形がそこまでカッコよくないのは、絵が崩れてるのかそういうデザインなのか。日笠さんは胸を揉まれる役に恵まれてますね。役者冥利だ。