アニメ視聴記録置き場 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
デカイ画面で見ればよかった
【物語】
ロボットが出てくる作品はどちらかと言うと苦手なのだけれど、これは素直に楽しめた。スペースSFらしい大掛かりで長時間にわたる独特な戦闘描写が気に入った。説明台詞が少なくて、明らかにされてない設定が多くあるからこそ、物語の筋を追いかけることに集中できたのかもしれない。
【声優】
豊崎さんの中性的なキャラ作りが上手かったのと、新井さんの母性あふれる慈愛声が良かったのが印象的。洲崎、金元もキャラに嵌まってた。
【キャラ】
生い立ちからして特異性のある主人公、早々に散ったと思ったら人外として復活するヒロインその1、性別不確定だけれど露骨に好意を寄せてくるヒロインその2、小悪党という呼び方が異様に似会う御曹司、信頼できる大人だけど熊とどれもユニークではあった。
【作画】
フル3Dの人物はギャグ要素の薄い作品にはとても合っていた。少し能面ぽい表情も、無機質な宇宙船のデザインと噛みあっていたと思う。逆に紅潮表現は目立ちすぎるので、もう少し使いどころを絞って欲しかった。
ロボットによる宇宙戦は3Dアニメの真骨頂。ただ、ネット配信で視聴したのでスピードのある動きは、宇宙空間の暗さも相俟って何が起きてるのかよく分からない部分もあった。何度も見返せばいいのだろうけれど。
【音楽】
ウチクダケー
12話「帰艦」
第一班を襲撃してくるベニスズメをナガテが迎え撃ち撃破。サマリ達は無事に目的を達成、計10人が生還する。ナガテがクナトを懐柔にいき、外生研からエナ星白が消えて2期へ続く。
気円斬みたいなベニスズメのビームをリンボーで避けてたのが面白い。小惑星帯の高速移動だと人型って不向きに見えるな。PCの小さい画面ではなく映画館で見たい作品だったかも。
11話「衝突」
エナで小惑星を飲み込んでる巨大な連結型ガウナが、シドニアへの衝突コースにあり回避不可能なので、対惑星誘導飛翔体を打ち込み、それを無効化しようとするガウナを先回りしたモリトで封じ込めよう作戦。後方の推進担当ガウナを駆除にいった第二がベニスズメで全滅し、第一も大変そうなのでシドニアから超ヘイグス粒子砲を放ち、種本体を叩こうというプランBに切り替えた辺りまで。
アヴァンでゼロ時間を振り返ってたけれど、やっぱり意味合いはわからず。クナトは完全に厭世モードでお屋敷でのんびりやってる。元はといえばこいつがという話ではあるけど、そこの視聴者視点での追求ってほぼ無意味なんだよなぁ。
シドニアの騎士ですからって決め台詞吐いてただけあって、他の面子よりもハイペースで新型兵器を連射してたナガテ君。ベニスズメとの一騎打ちの場面があるんかしらねぇ。
10話「決意」
イザナ、ユハタ、ナガテの3人で小旅行へ出かけ、ユハタが極秘に調べた科学者落合の研究所に潜入する。艦長やイザナ祖母に見付かり、極秘に開発していた人工カビの運用テストを命じられる。非武装主義者らはシドニアを降りて惑星への定住を試みるがガウナに襲われかけ、それを新兵器を操るナガテが1人で守りきる辺りまで。
前話に続いて話が加速してる。どうせ1クールで終わるのなら開き直ってゆったりしても良さそうなのにな。研究所侵入後の暗闇でのドタバタ劇で手さぐれ並の3Dになってた気がする。シリアス一辺倒なら問題ないけれど、ギャグになると途端に扱いが難しいな。
イザナが正規操縦士に任命された後の、残された時間が0になるのくだりも唐突だった気がする。原作だともっと関連エピソードがありそう。次回は8000倍のガウナさんで一杯人が死にそうだ。
9話「眼差」
採集したエナ星白の研究を手伝うため「外生研」を定期的に訪れるナガテ。クナトは正規操縦士から退き、イザナと緑川妹はナガテを巡って凌ぎを削りつつも共闘してる。エナ星白とコミュニケーションを取れそうだけれどもといった辺りまで。
新しく出てくる情報を纏めるだけでも結構大変。イザナの祖母が光合成人間の誕生に大きく関わってそう。凍結されてる落合とか、移住とか話を動かす要素はまだまだありそう。ナガテが班長になった辺りで描写が加速してたし、じっくり描こうと思えば4クールくらい軽い作品なんだろうな。
「外生研」は権限的に上位の組織らしいのに、ほぼ1人で切り盛りしてる不思議。シドニアの最外周に位置してそう。サトリナの河井荘とは対照的なボイスもなかなか良い。
3Dモデルの能面的な顔が殆どだったので、崩して膨れっ面したイザナがとても可愛く見えた。ここらはギャップ萌えに近いかな。エナ星白の白痴的な可愛さは洲崎綾の新たな一面に思う。
8話「不死」
星白機を模した3体のガウナとの戦闘から、エナで作られた星白を回収して戻り、ヒ山さんが100年間を回想する辺りまで。
ナガテの出生に関する情報がかなり語られてた。おじいちゃんじゃなくてクローンだから本人なのね。不死の船員会?やら抑止(死?)剤やら新しい単語が多くて考察しがいはありそう。
斉藤が好きだったヒ山さんの顛末が良い話。素晴らしい野生だった。
7話「覚悟」
星白戦死の顛末と、イザナのナガテ見舞いと、再度連結型ガウナ討伐へ出陣する辺りまで。
やっぱりクナトが悪さをしていたか。6話までのヒロイン格の死に繋がる悪意のある行動を取ったキャラを、今後どのように取り扱うかは少し気になる。「糾弾するなよ」とか小物っぽさを撒いてるけども、華々しく散れるんだろうか。
機体の映像記録が残ってるなら、通信ログもありそうなもんだけれど、指示とか無視しがちだし、そこらは杜撰なのかね。
今期は金元さんが良い仕事してるし、ヒ山さんの慈愛声も素晴らしい。
6話「敬礼」
帰還して、正規操縦士になって、連結型ガウナが出て、病床で気が付いたら星白が戦死してたまで。次回は恐らくガウナ戦の詳細だろうし、時系列引っくり返す演出になったのは原作通りかも知れないけれどなんでなんだろう。
ネタバレ踏んでたし、浮遊槽データみたいなフラグを立ててればしゃーないと思うが、あっさり殺したな。顔が能面みたいに白いデザインなので、少しの紅潮でも目立つ。
クナトがやけに物分りよくなってたので、裏で何かやってそう。それはそれで安直だけれども。感情と行動の間に上手いクッションを入れてくれてるといいんだけれど…
5話「漂流」
星白を助けに行ってそのまま漂流する話。光合成や生体尿道カテーテル設定が活きたな。密室に長時間2人きりでも諍いもなく、リソースをシェアするナガテに対する星白の好感度が上がるだけの話。ということはだ…
艦長や熊は600年以上生きてるみたい。光合成できるようになった人類の平均寿命とかどうなってるんだろうな。
アバンで前話を振り返ってくれるのだけれど、前話のクライマックスまで描かない不思議なスタイル。どういった意図なんだろうな
4話「選択」
ガウナ回避の進路変更による重力まつりと、ナガテによるガウナ撃破が大筋。これだけ話が動いてくれると30分の間の片時も目を離せない。
安全帯は思ってた以上に悲惨なことになってた。宇宙空間だと進行速度や方向の変化によって重力が発生するのね。全体的に白や灰色の町並みだから、人間が壁に衝突して潰れた赤が嫌に目に付く。
ナガテの司令室からの指示の無視っぷりは、どれだけ成績が良くても除外される対象になりそうだけれど、そこらはスルーされるんだろうな。オペ子が喋る台詞のワードのチョイスが良いのか、他の作品よりも見る側の置いてきぼり感が薄い。
3話「栄光」
アバンで前回のおさらいを丁寧にやってくれるのは助かるかも。
海中浮遊槽のシーンが美しい。あのサイズの宇宙船の1/4も海にするのは、設定上の理由があるんだろうな。重力発生装置がどうなってるとかも気になるし、原作にいつか手を出してみたい。
クナトとナガテの殴り合いで、先に手を出したクナトの拳をナガテが前進しながらかわしてカウンターを繰り出す構図が、重力祭りやガウナ戦を踏襲していて、それでいてクナトが勝つのにニヤリとした。
斜め髪で声も中性なのが豊崎で、オンザ眉毛で女なのが洲崎。ちぃ、覚える。
しかしモモとアカだけかと思ったら、正規のトップ4人が全員死んでしまったかもしれないのか。次回予告だとナンタラ砲で再度遠ざける時間稼ぎ策も失敗してる風だしストーリー展開も楽しみ。
2話「星空」
生体尿管カテーテルとかマニアックすぎんよー
というのはさておき。食べることと吐くことは表裏なんだな。口から食べ物を摂取しなくなれば、吐くこともなくなるのだろうか。使わなくなる器官は衰退しそうだけれども。
豊崎と洲崎のキャラの外見を早めに見分けられるようにならないと、今後のストーリー把握に支障が出そう。でも、落ち着いた豊崎さんの声もいいですね。