アニメ視聴記録置き場 さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
アニメじゃない方が良かったのでは
【物語】
遺跡の謎を解き明かして七々々コレクションを集めつつ、七々々が死んだ原因に迫ろう、って聞くと大きな物語があって面白そうなのにな。11話掛けての積み重ねがあったかというと首を傾げたくなる。wikipedia見たら原作3巻分くらいしか消化してないから、仕方ない部分もあるんだろうか。設定は裏に色々あるんだろうけれど、消化不良というか中途半端だった。七々々が基本的にゲームしてプリン喰ってるだけで終わってしまった。
【声優】
1話で田辺留依の声を聴いて興味を持ち、年齢を調べて感心したのが一番の視聴継続理由なので一定水準での満足はしている。もっと色々な演技を聴いてはみたい。小野友樹は普段の声は良いんだけれど、暑苦しい絶叫がやや耳障りだった。ここらはキャラの印象を引き摺ってる部分もありそう。阿澄は嵌まり役でラジオでのオーディション話も納得。
【キャラ】
主人公の重護が視聴者の見えない部分で暗躍するタイプなので、どいつ視点で物語を楽しめばいいのか分からなかった。のに加えて男性キャラが総じて魅力的でないという二重苦。
【作画】
絵はずっと崩れないで綺麗だし塗りもポップ。不満なし。強いて言えば他とのバランスか。
【音楽】
氷室と名高いOPにスフィアらしからぬEDで記憶には残ってる。本編は天災のテーマが良かったので。
11話「八真重護が決める覚悟」
天災がハッタリ掛けてバトルを終わりにさせ、重護が七々々に問いただしておしまい。
コレクションを使っての戦闘は宝具バトルに近い気がしてきた。散々糞メガネ呼ばわりしてたのが最後に名前で読んだから少しは認めてやったんだぜ演出とか、そもそもその直前の会話とかすっきりしない。そもそもを言えば作品を通してバトルの温度がとてもスッキリしない。
紙パック飲料のストローを上手く咥えられずに何度かトライする天災のシーンは好きだった。アニメでは初めて見る描写だったかも。
徹頭徹尾、重護が気炎を上げるシーンが肌に合わなかったな。
10話「対決」
モール内の遺跡に潜入して宝箱を目前にして戦場さんとバトル辺りまで。
天災が視聴者にとって分かるはずもない理屈で謎を解いてくれるのは兎も角として、謎が解けないでも肉体能力が高ければ下まで降りれるってのもね。
性別問わず肉体派とはいえ、天災相手でも容赦なくブン殴る戦場さん外道ですね。
最後に部長ラブの人が殴るカットでの、3アングル描写と一瞬だけ黄色に閃光するシーンはかっこよかった。アクションそのものは面白かった気がするし、あっという間に話が終わった感覚はある。
9話「戦場緋夜と吉野咲希についての考察」
割とタイトルまんま。戦場さんは敵らしい敵として振る舞っていいね。冒険部先輩が逃げてるシーンがやや緊迫感に欠ける。おまわりさんを呼んだフリもそろそろ古典の域だな。
天災のテーマ曲が好きなことに気付いた。物語の貝木のテーマ曲並みに耳につく。ストリングスは偉大であることよ。
8話「奇妙な来訪者」
5話で出てきた久野ちゃん達が転校してきて、冒険部のOBの戦場さんが色々と引っ掻き回す話。
久野ちゃんの色気演技が新鮮。戦場さんはよー喋るが、言霊っぽい演出もあったので、それ絡みのコレクションも持ってるのかな。七々々が大分ヒロインぽくなってきた。
7話「悪党のお悩み相談」
ざっくり言うと雪姫回。ストーリーはほぼ無い。
田辺さんと能登さんの声をいっぱい聴けたのと、格闘シーンがよく動いてて良かった。七々々が怒ってたのはゲームを売ったからなのね。週またぐ必要あったのだろうか。
やっぱり主人公には感情移入しづらいので、雪姫との会話で昂ぶってても冷めた目で見てしまう。
6話「いざ、温泉街へ」
大きな物語が見えないのでどうも乗り込めない。重護が暗躍して天災が暴いてのパターンが続くんだろうか。主人公キャラに感情移入しづらい物語って難しいな。七々々が怒ってた理由もよく分からなかった。
5話「ミッション・インポッシブル」
光熱費稼ぎのバイト話。久野ちゃんまで出てきた。声色変えたり変装したりで、別の役者さん使っちゃうのはちょっとズルイけれど、作品破綻させないレベルでモノマネよろしくってのも酷な話ではあるか。ささみさんとか凄かった記憶があるけれども。
4話「夢とか野望とか否定とか憧れとか」
主人公が持論を振りかざしたり、親父と確執があったり、世界征服ってワードが出たりするとズヴィズダー1話を思い出してしまうね。
多分、原作の1巻分を使いきったんだと思うけれどブレーキが掛かってしまった感じはある。偽物を冒頭に挟んでるとはいえ、主人公の立場がコロコロ変わりすぎてるからなのかな。視聴者が天災の視点で物語を見れるほどの描写の積み重ねも無かったし、ネタバラシされてもあんまりカタルシスがなかった。
主人公補正の掛かった耐久力で杖の魔力が切れるまで使わせるパターンはいいとして、最初の火や氷や針といった避けなければ致命傷になる攻撃を、部長がどういう思惑で出してるかが不明瞭。殺さないつもりで殺しかねない暴力を奮うのとかナンセンスじゃん。絵的に映えるからとか糞喰らえだわ。
3話「地上1000mの《遺跡》」
ギミックとして飛びぬけてユニークでもないのに、淡々と謎解きめぐりを続けてコレクションを集めるんじゃ面白くないなーとボンヤリ思ってたら、3話にして部長らの化けの皮が剥がれた。
七々々が部屋から動けなくて、重護の冒険譚の聞き手ポジションに収まってるんで、必然的に天災がそういうポジションに収まるのか。絵はとてもポップで可愛いのだけれど、キャラの可愛さまで繋がるにはもう1歩という印象。
2話
新キャラ2人出て、冒険部とやらにも入って、七々々コレクションを探すという本筋も提示されたんだけれど、どうもワクワクしない。なんでだろね
EDのスフィアのが、今までのタイアップ曲とは随分と違ってハモやら何やら4人でのグループらしい曲になってたのが面白かった。洗練されては無いけれども、こういうのも新しくて良いんじゃないかしら。