とーますぐっぴ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
心が震えることって本当にあるんだな。
CLANNADのその後のお話。
高校卒業から社会人へと繋がっていく物語。
すごく良かった。正直、見終わってすぐは終わり方に納得が
できなかったけど、時間がたつにつれこれでよかったんだと、
思い出しては目頭が熱くなっています。
いままでアニメやドラマ、映画や本など数多く見てきました
が、一度も泣いたことのなかった自分がこの作品で初めて泣
いてしまいました。。。
以下ちょっと自分語り。
いきなりネタバレするのでまだ見ていない方はご注意を、、、
{netabare}
渚が子供を生んで死んでいくシーン。
恐ろしく胸が締め付けられる思いで見ていました。
というのも自分の妻が息子を産むときのことを思い出したから。
妻は難産でした。陣痛が始まってから途中何度も気絶し、2,3
度危篤状態になりながら3日目にようやく息子が生まれました。
あの時の何もできない自分、不安で仕方なく、正直子供はもう
いいから妻を助けてほしいと本気で思って見守っていた自分を
思い出したから。
あの時妻が死んでいたら、まさしく朋也と同じように妻の実家
に子供を預け、一人仕事に明け暮れたんだろうなと思いました。
現に見守りながら最悪の事態を考えているとき、自分の脳裏に
はそういう自分の姿が見えました。
自分とかさなってみていたあのシーンからは正直見ているのが
辛くなってしまいました。ただ自分のアナザーストーリーのよ
うな気持ちで視聴を続けました。
そんな中、この作品で一番好きなシーンに出会いました。
ようやく汐と打ち解けた旅行の帰り、朋也が電車の中で渚のこ
とを語るに、あふれる気持ちを抑えきれず涙するシーン。
それを見守る汐。。。
初めて泣きました。なんか自分が卑怯な人間のように思えるけ
ど本当に泣いてしまいました。このことをきっかけに朋也はよ
うやく自分の中で決着をつけたんだな、と思えました。
ということでこのまま汐と二人、仲良く過ごして終わっていく
のかと思っていたので、最後、渚復活? 別の時間軸?には少々
拍子抜けしてしまいました。
ああ、でも今ではハッピーエンドで良かったなって思います。
幸せの光がたくさん、たくさん舞いますように。
4月19日追記 ーー
ここ数日本作の余韻が残ってしまいちょっと不明瞭だったところ
なんかを解説サイトなどで調べてました。これエンディング前の
曲に乗せてその後を描いていた部分、前作のオープニングに繋が
ってたんですね。すごい演出です。
ところで、多くの解説サイトでこの作品は家族を描いたものだと
いう意見が見られました。自分もそう思っていたんですがなんと
なく違和感があり見直したりしているうちに気が付きました。
これ朋也が渚にだけ向けた途方もないくらい深い純愛の物語です。
{/netabare}