2S-305 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
尺が短いのが気になりますが、後半のリメイクに期待します。
原作既読、劇場版も視聴済。
-以下劇場版レビューより一部抜粋-
誰もが持っている石英を動かす力「魔力」による動力を主とした世界において、「魔力」を持たない主人公「ライガット」が古代人の作ったアンダーゴゥレム「デルフィング」に搭乗し、さまざまな戦いの中での葛藤や苦悩の中、戦争の不条理や愛憎、かつてのクラスメートでもあり親友の妻である「シギュン」との微妙な関係などを交えながら描かれていく正統派ファンタジーロボットアニメ。
広大な地平線の広さを感じる世界観が見事に演出されており、登場する「ゴゥレム」と呼ばれるロボットも派手な武器など一切ない極めて地味なもので、どちらかというと西洋甲冑の延長線上にあるような設定であり、飛び道具も弓矢に毛の生えたようなプレスガンが主装備という徹底ぶりで、剣戟の音が聞こえてくるような割とリアリティのある武器が用いられ、ビーム兵器・ミサイルなどは一切出てきません。
前述の「魔力」と呼称されるものもいわゆる「魔法」の一括りで片づけられる万能なものではなく、「石英を動かすことができる」といったきわめて限定的なもので、妙に説得力のある世界観で描かれるストーリーは、これまた世界観を崩すような突拍子のないものが一切ない、しかし戦争の生々しいものを痛いほど感じさせるものです。
戦闘シーンにおいても、広大な空間を感じる作画も相まって実に緊迫感があり、「とりあえずロボットを出しておく」といったアニメと一線を画したものがあります。
TVアニメ版2話まで観た印象では劇場版を再構成しただけですが、尺の関係でわりと重要なシーンがカットされているように思いました。
おそらく、大幅なリメイクの入る前の劇場版第3章くらい(TVアニメ版では6話くらい?)までは劇場版を視聴したほうが良いかも知れませんね。
オープニングやエンディングはTVアニメ版もいいですが、劇場版のほうがスケール感があり、より作品にマッチしているように思います。
しかしながら、TV版では劇場版では描かれなかった原作屈指の名場面であるジルグ・スペルタ部隊との戦闘シーンが描かれるということなので、大いに期待しています。
また、王都での決戦は是非とも原作どおりの展開でザンスの死に様やボルキュス・デルフィング戦が描かれることを切に願います。
しかし、まさか本当にリメイクしてくれるとは思ってなかったので、個人的には今後のリメイクを大変楽しみにしています。