蓬(Yomogi) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
タイトルなし
今期のエンタメ度では群を抜いて面白かった。
なんといっても歌。
菅野よう子の音楽はもはや誰にも止められない。
歌手が二人もいるのでヴォーカル曲が鬼のように贅沢。
シェリルの圧倒的な歌唱力はキャラと物語の激情を歌い上げるのに申し分ない。
またランカの初々しさ満点の歌声はチャーム爆発!!!
(キラッ☆は反則、ていうかよくもまあ、あんな身悶えするような絵コンテが描けるものだ……。プロ恐るべし。)
最終回のメドレーは某所組曲を意識したのだろうか。
歌い競っていく様は音量をどんどん上げたくなるほど。
マクロスの三角関係は健在で、今回も主人公が最後まで優柔不断だった。
だーかーらー、あんな男のどこに惚れたんだ?二人とも。
良いのは家柄と、顔くらいか?
最後にはなんか二股に開き直ってるし。
しかし半年間、十二分にその三角関係に楽しませていただきました。
劇場版があるのでそちらで決着がつくのだろうか?
正直アルトにシェリルはもったいないと思います。
恋愛関連でいうとクランが幸せになって欲しかった。
むしろミシェルが生き残ってスカしたメガネ男が後悔すればよかったのだ!
クランみたいな頑張ってる女性の悲しむ姿はみたくないのだ。
演出はなんというか「これって最終回だったっけ?」と思わせるような神掛かったレベルが頻出。
個人的には4話がお気に入りだが、やはり10話「レジェンドオブゼロ」と22話「ノーザンクロス」のラストは鳥肌もの。
押さえるところを心得ていて、外れた回が一つもなかった。
絵についてはCGをフル活用したアクション、メカ描写でみせてくれる。
たまに作画の方が不安定な時があって、他の部分が精密に描かれているので粗が目立つのが玉にキズ。
作画の個性が結構出ていて面白い物が見れた。
さてさて、世間ではシェリル派が多い感じ。
当初「ランカが国内用ヒロインでシェリルが海外用ヒロインだな」と思っていた。(強気で自立心のあるヒロインは海外受けする)
しかし蓋を空けてみれば、人気没落、孤児、不治の病と韓国ドラマのヒロイン並みの大活躍。
いろんな意味でランカに差を付け美味しいところを持っていった感じだ。
歌も素晴らしく上手かったしね。
しかし!それでもアルトはシェリルを選ばなかった。
最終回「(人は)一人だからこそ誰かを愛せるんだ~~!!」のアルトの絶叫。
だーかーらー、お前は誰を愛しているのだ?
視聴者全員の疑問だよ?
ほんと、なんなんだよーお前。
<追記>
中島愛は逸材だった。
ほんと、発掘して良かった。