お子様セレセブ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最高に面白かった。泣けた。
なんだろうこの面白さは
あまりに好きすぎてかなりの長文ですがお許しください。
普段アニメはほぼ見ないのですが、たまたまiPhoneで面白いゲームはないかと探してゲーム版に出会ったのがきっかけで、その後アニメに手を出しました。
iPhoneアプリが出ていなかったらきっとsteins;gateには出会っていなかったでしょうね。
このサイトに書き込みすることも無かったと思います。きっと僕の世界線は変わったのでしょう。
序盤は正直ついていけない中二病のキャラが、終盤にはこれ以上ない位かっこよくなる。話数を重ねる毎に、主人公の岡部の中二病は仮面であり、実は仲間思いの優しい男だというのがわかってくるのが良いです。
冗長と言われる前半ですが最後まで観ると考えが変わります。
2度目に視聴すると、むしろ前半の雰囲気にもっと浸っていたくなるような気分にさせてくれます。
この作品のおかげで2chの意味がわかるようになりましたし。
タイムトラベル物語としても、過去の様々なタイムトラベル作品を消化した上で綿密に作られているのがわかります。
過去作品のパクリ云々言う人がいますが、制作側はそんなこと承知の上でニヤリとさせるためにわざと取り入れていると思いますよ。
Dメール、世界線、リーディングシュタイナー
特にアトラクタフィールド理論の概念を生み出したのは正真正銘の発明だと思う。
安易な並行世界に逃げずにタイムパラドックスを回避している点には驚きを隠せません。
アニメ版で説明不足な箇所があるのは否めないのですが。(例:タイムトラベル時は僅かに世界線がズレるのでパラドックスは起きない等)
そしてストーリー。基本のプロットが出来過ぎなくらい出来過ぎていて破綻はありません。ほぼ全ての伏線を回収し切っていて、それでも敢えて語る余地を残しているところが憎らしい程です。
セルン、ジョンタイター、食堂の男等、虚実織り交ぜた展開にも興奮しました。
でも、あくまでタイムトラベルは題材としてであり、結局はラブストーリー物だったりするんですよね。哀しいエンドに逃げずに正面からハッピーエンドを描き切った印象です。本当に泣けました。
以下僕が鳥肌がたったシーン、泣いたシーンを書いてますのでよかったら視聴後にご覧になってみて下さい。
{netabare}
•伏線だらけの1話を24話視聴後にもう1度見た時
•ゼリーマンの真相がわかった瞬間
•9話の特殊エンド
•12話のまゆりのカタストロフィ、モアッドスネイクの予想以上の活躍っぷり
•13話のオープニング前の「飛べよー!」のときの行ける感
•ジョンタイターが正体を明かした時
•スズハと話している岡部の「きっと世界を変える」の台詞
•スズハの父エピソード〜届いた手紙
•フェイリスのDメール取り消し後の台詞「前世で〜」の切なさ
•ルカのDメール取り消し後の「だが男だ」の切なさ
•FBの正体とモエカの哀しい生き方、独り残されたナエの描写
•20話のラストの二者択一の引き
•22話のキスシーン中でのクリスの相対性理論についてのモノローグ
•22話の岡部の悲しき勝利宣言と白衣の縫い跡が消えている演出
•23話のOPの歌詞が変わっているのに気づいた瞬間
•22話の特殊エンドと第三次世界大戦の引き(実在のタイターとのシンクロ)
•23話のムービーメール「特に意味はない」の台詞とBGMスカイクラッドの観測者、そして中二病キャラ鳳凰院凶真の復活
•24話の過去の自分に向けての「この3週間は最も長く最も大切な〜」の台詞
•24話のAnother HeavenのBGMと共にまゆりがバッジを配りモエカと握手するシーン
•24話の映画バタフライエフェクトを意図的に彷彿とさせる再会シーン、クリスの「助手でもクリスティーナでもない…」という台詞
{/netabare}