蓬(Yomogi) さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
タイトルなし
このガッカリ感は期待が大きすぎただけではないと思う。
作画はこちはは完全韓国製で「チャングムの夢」と同じHEEWON ENTERTAINMENT。
止めの絵は崩れないのだが、動きとなると厳しい。
この作品がアクションを見せ場にしているだけに、かなり残念な仕上がりになっている部分がちらほら。
また演技そものもについても表情が乏しい。
キャラ立ちはしているから感情移入はそれなりにできるのだが、キャラの演技が人形みたいに生気がないので違和感を常に感じる。
デザインは好みなだけに惜しい。
演技といえば、主役の本城雄太郎くんは頑張った。
ナチュラルな演技で頭角を現していたこれまでの作品とは全然違う、コミカルで熱血なキャラを13歳でこれだけ出来れば上出来。
まるでかつての入野自由をみているようで大変嬉しい。
素人演技と散々いわれているけれど、名塚佳織や三瓶由布子が14歳で主役をやった時より上手いと思う。
個人的には佐々木望の耳に心地いいローボイスが嬉しかったなあ。
それより、肝心のお話がガッカリ感の元凶。
やりたいことは分かる。
ポケモンみたいに少年に人気が出て欲しかったんでしょう。
NHKともあろうものがグッズまで出してるし!
しかしSFをやるのにこの理論の飛躍とご都合主義はいただけません。
脚本の台詞回しはマニアックな雰囲気で、一見面白く書けている。
しかしこの手の物語に不可欠な「話が転がっていく」感がゼロ。
敗因はカー博士の謎がそのままオチだったということ。
最初にカー博士に秘密があることは提示したのだから、そこからそれの解決、さらに新たな謎、という風に繋がる展開にして欲しかった。
味方が最大の秘密を抱えたまま最終回まで引っ張るのは幾ら何でもお粗末だろう。
またSFの使い方もあっさりしていて、別にSFでなくても良いものばかり。
壮大に設定に対してやってることが小規模すぎる。
なんでこんなにこじんまりしてしまったのだろう。
ああ、ポケモンがやりたかったからか……。
結局、元素消失の原因も解決もSFとは全然関係ない友情物語に終始していた。
ダメじゃん!
ジュブナイルものと見ると実は結構いい。
18話「第三惑星の夕日」が出色。
キャラはね、いいんだよ。好きだよ。
愛すべき子供たちなんだよ……。
はあ。