pister さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
合わない人の感想
他の人のレビュー見たら「人を選ぶ~」「人によっては合わないかも~」ってのをよく目にする割には、合わない人の感想があまり見当たらないので、あえて合わなかった人の感想でも。
辛口なんでご注意。
{netabare}まず第一話を見た瞬間から物凄い不快感が全身を襲う。
むしろこの不快感は何なのかが気になって全話見ることに。
で、最初に感じた不快感だけど、人類が衰退してる割には主人公がヤケに無気力。
本気で切羽詰ってるならニワトリの首くらい平然とコキっとやっちゃうと思うんだけど…なんなんだこの余裕かました態度は?
タイトルに対して設定負けしてるんじゃ?といった違和感。
あと妖精の存在。
人智を越えた力を持ちつつも精神年齢は幼い。
カンピオンーネとか好きな人ならわかると思うけど、神話とか齧るとよく出てくる設定…大抵悲惨な結末になるんだけどね。
もうちょっと俗っぽく言うと赤ん坊が拳銃を持ってるような状態で、みてくれがどうであれ決して「かわいい」と言えるものではない。
そんなものをあのデザインにしてる辺り、趣味の悪さが伺える。
で、これらの不快感を抱きつつ見続けていって納得。
ああ、これって学習性無気力を起こしてるんだ(説明すると長いんでワカラン人はググってちょ)。
どう足掻いてもどうにもならない、妖精の気の赴くまま、それに従い生きていけばいいやって状態。
主人公だけでなく他の人間もそう。
恐らくかつては「このままではいかん」とか「妖精に地球を渡してなるものか」みたいな人達も居たんだろうけど、そういった者は全員死んで(妖精に殺されて)、気力の無い者だけが生き残った世界なんだろう。
確かに無気力なヤツしか残ってないんじゃ衰退もするわな、タイトルは正しかった。
見た目はあんなだけど中身は悪魔といって差し支えのない享楽主義な妖精と、その玩具のひとつとして飼われてる人類のハートフルコメディーってことか。
聞いた話ではアニメは時系列が逆になってるらしいけど、その理由も「どうしてこんなに学習性無気力が悪化してしまったのか」を遡っていく狙いから、と考えれば合点がいく。
実際最終話のほうが主人公は一番人間らしかったし…妖精と関わると段々と人間らしさを失うとか、ブラックユーモアにも程があるだろ、と。
タイトルや設定に誤りは無かったけど、趣味悪いねコレ…。
あ、そうだ書き忘れ。
何話だか忘れたけど「弱い存在」を列挙するシーンで「劣性遺伝」って言葉が出てたがそれは違うぞ。{/netabare}