ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
漫画版はまぁ読めるレベルですが・・・
週刊ヤングジャンプ連載中
と言っても漫画原作ではなく
同時並行してメディアミックス展開しているオリジナル作品
漫画版はハマトラ結成までの話
アニメ版はハマトラ結成後の話といった感じ
漫画版の原作・原案には北島行徳
チュンソフトのノベルゲーム忌火起草や428のシナリオライターですね
忌火起草はゲームとしてもノベルとしても正直駄作だと思いいますが
428はファミ通クロスレビューで全員満点を記録した作品です
といってもノベルとしての全体の完成度が評価されているというよりは
ザッピングシステムによるシナリオ変化が評価されている感じ
しかしザッピングをきれいに機能させるのは
普通にミステリ一作書き上げるよりよっぽど技術がいる作業なので
芸術家というよりも職人として腕を評価されていると考えてもらうといいでしょう
実際漫画版では細かい部分でそのセンスが発揮されています
例えば{netabare}ハマトラ3人が犯人のアジトに踏み込むシーン
見つけたアジトはもぬけの殻
しかしつい最近まで使われていたようで生活感に溢れています
そんな中で食いしん坊キャラのハジメちゃんが飴の缶を見つけます
缶には色とりどりの飴が描かれているのに
中に入っているのはハッカ味のみで不満そうなハジメちゃん
なんだかどうでもいいシーンに見えますが実は重要なヒントになっています
飴の缶を見つけるシーンでテーブルに散乱した雑多な品の中に
メンソールの箱が無造作に描かれていて
そこから部屋の住人はハッカが嫌いな人間と好きな人間で最低二人以上
というように推理することができるようになっています
そして後々ナイスだけがそれに気が付いていたことが明かされる{/netabare}というような流れで
「学園はじまって以来の天才」という部分がうまく表現できていましたし
ミステリ漫画風のテイストがしっかり出せていました
それがアニメ版は・・・なんでしょうね?
いろんなミニマムホルダーが出てくる中
ナイスのミニマムが特別に価値があるとは思えませんし
謎解き要素が機能していないので
探偵としての推理力みたなものを披露する場面もほとんどありませんでした
これだと「学園はじまって以来の天才(笑)」という感じですね
ストーリー全体も推理&バトルの漫画版と違い
探偵要素を社会派ミステリっぽく仕上げてあります
本格ミステリはアニメとの相性があまり良くないので
無理に手を出すよりは無難に社会派っぽくまとめた方が良い
という判断は間違っていないと思います
しかし、一つ一つのネタの練り込み不足が目立ちます
回によって面白さにむらがあるのはある程度仕方ないのですが
アベレージがちょっと低すぎます
世相を反映したような事件を演出して問題提起するのはいいんですが
大体そのあと投げっぱなしで踏み込みが足りません
子供向けにしてはテーマが小難し過ぎて
大人向けにしてはテーマの扱いがいい加減過ぎるんですね
分割2期で続きは秋のようですが
ちょっとこれはもうお腹いっぱいかなぁ