とろろ418 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
あと一押しのガガントス
【1話感想】
{netabare}
私が知っている『ソウルイーター』とイメージが違ったので、最初全くの別作品だと思ってました。
同作者による外伝作品なんですね。いや、ビックリ。
んーまあ、この方が人気出ると踏んだのでしょうかね。前のちょっとダークな雰囲気も結構好きだったんですが。
まだ肝心のバトルが薄味なので何とも言えませんが、中々小気味良い作りになっていると思います。
今のところはポップな雰囲気なので、もしかして日常系みたいな感じになるんでしょうかね?
どちらにしても、本編とは違う視点で描かれるそうなので、その辺りに期待して視聴したいと思います。
{/netabare}
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【8話まで】
{netabare}
いやー、思っていたより大分感触が良いです。
これは技術の上に成り立っている面白さと言っていいでしょうね。
何と言ってもほのぼのとシリアスとのバランスの絶妙さ。
ちゃんとストーリー進行に合わせて、毎回比率調整しているのが高評価です。
具体的に言うなら、{netabare}
1話から5話まではほのぼのベースで徐々にシリアス増加。
6話はクッションとしてシリアス多め。
7話でアボーン。(決して唐突な展開ではありませんよ?)
8話出だしの過剰とも言えるギャグで緩和、最後に本題(?)突入。
{/netabare}
キャラも個性的な上にポイント絞って小出ししているので、すんなり覚えられます。
『ガガントス』とか『ロイヤル~』とかキャッチーな語句も多くて好きです。
気になる点として、バトルの少なさと見えてる情報が少ないことでしょうか。
前者は、最終的な山場がしっかり見えているので、数より質が良ければそこまで問題はなさそうかな?
後者は、主に魔女関連ですね。
本編見てると魔女ってこういう存在だというのがわかるのですが、本作だけだと魔女って何? 状態に近いと思うので、
もう少し興味を惹く情報があれば良かった気がします。
{netabare}せっかくキムさんがいるんなら魔女告発とかあっても良かったかもしれませんね。
死武専の中に本物の魔女が潜り込んでいる→被害者が一名→誰が魔女だ?→キムお前なのか?
→ジャクリーンがかばって何とか難を逃れる→デマだった(被害者はただの事故?)→一件落着
ついでに、実は噂は本当でキムの他にもう一人いて、事故だと処理されたのも……。までやったら面白そうだけど、どうだろう?
こんな感じで魔女の存在やその恐ろしさも早めに描けた気がしないでもないけど、
それだと前述のバランスが崩れるかもしれないか。んー難しいですね。
{/netabare}
あとは個人的な趣向として、ED曲好きです。
哀愁ありつつ元気の出る曲でもあるので、あとは作品の熱が加われば言うことなしですね。
作品として『ガガントス』にならないことを切に願います。
{/netabare}
(2014.5.28)
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【視聴後】
構成や世界観作りは申し分なし。
ただし、戦闘周りがガガントス。
作品の雰囲気を保ちたかったのはわかりますが、ここはもっとガツンといって良かったところだと思います。
あとはつぐみの武器形態ですかね。
{netabare}双斧槍とか、多分裂できる武器の方が良かったと思いますね。
未熟者という設定上難しいことはわかっているんですけど、アレだと流石に戦いにくさが顕著なので。
同様にシャウラの魂の扱いももう少し工夫できたかと。
つぐみが食べるのを渋っている隙にソウルに食わせるなど。
{/netabare}
主に本編との関係性により(公表順番と雰囲気の相違など)、昇華しきれなかったのが残念です。実に勿体ない。
まあ、らしいと言えばそうなんですけど、あと一押しが欲しかったです。
{netabare}順番が逆だと、本作でマカたちをもっと活躍させたり、本編につぐみたちを登場させたりして相乗効果を狙えたり、
シャウラをもっと派手に暴れさせたりもできたのでしょうね。{/netabare}
前述の通り戦闘方面での盛り上がりには欠けますが、作品としては十分に楽しめるものだと思うので、
お暇があれば視聴してみるのも悪くないかと思います。
(2014..7.2)