pister さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
思い切ったことするなぁ
スピンアウト作品で魔法少女モノというとプリティーサミー、小麦、なのはが有名か。
それだけ前例があるにも関わらずわざわざ魔法少女モノをやるからには何かしらの「差異」が用意されてるハズ、それが何なのかを期待して視聴。
って、のっけの1話が媚びすぎてて厳しいんだけど…それを乗り切ったら普通に楽しめた。
上記の3作品のうちではサミーが一番近いかな?
美紗緒と美遊の共通点はかなり多い。
で気になる差異なのだけど、これは話数が少ないせいで設定から省いたのか、上記3作品のみならず今までの魔法少女モノ全般と違うトコロがある。
被害者が存在しない
放置しとけば街が吹っ飛ぶのかも知れないけど、特定個人が悪いヤツらになんかされてそれを救う…っていう形式ではない。
対峙するのはあくまでカードの化身であり、そいつによって第三者(ベタだとクラスメイト)がどうにかるってことは無し。
(敢えて被害者が居るとすればイリヤ本人…)
えっらいはしょったなぁ。
他にも士郎の登場シーンが元作品のファンサービースに留まる程度だったり、美遊の家庭事情に深く突っ込まなかったり(魔法少女になった動機に関わるのに)と、「中途半端になるくらいならバッサリ斬る」決断は何気に凄いかもしれない。
ってことで当初注目しようとしてた差異云々よりも「思い切ったことするなぁ」(誉め言葉)というのが全体の感想だったり。
って思ったら続編やるのけ?細かい設定の説明はそっちでやるってことかの?
まぁそれだけ「面倒な設定説明」を切り捨てて話を組んでるのでテンポは良い。
細かいことが気にならない人は楽しめると思う。