「アナと雪の女王(アニメ映画)」

総合得点
66.8
感想・評価
400
棚に入れた
2277
ランキング
2710
★★★★☆ 3.9 (400)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.8
音楽
4.3
キャラ
3.6

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ネタバレ

rurube さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:----

敵キャラだけ何とかならなかったのか。

宇多丸さんのラジオ聞いていたら荻上チキさんという方がこの映画の構成について話していたので書き直す。

この話は歌が素晴らしいと思っていたが実はストーリーも素晴らしかった。エルザは社会から隔離され自分の能力も明かすことが出来ずに苦しむ。初めて皆の前で魔法を使った時は怪物と言われる。逃げるエルザは自分の決意を歌に載せると思っていたが実は映画版と日本語版は歌詞が全く違うらしい。
日本語版は簡単に言えば自己啓発物で自分を取り戻す話だが映画版は今までにあった差別から入り自分を表現していくがそれでは駄目だよねって歌になっているらしい。現代社会になって人は色々あるから受け入れましょうねってなっているしそれは間違いではないがそれだけでも駄目だと。自由に生きることと倫理のバランスを歌っている。
で女性の幸せについても時代背景を表した内容になっている。ディズニー第一世代はお姫様は待っていれば王子様が来てパッピーエンドになる要するにハンスが王子様だったと。第二世代は一緒に旅をし笑い合って困難に打ち勝つクリストフが王子様だった。今回第三世代は王子様が女性の幸せでは無いと言う事だ。女性の幸せの多様化が恋愛だけでなくもっとアクティブになったのを表現している。
さらにオラフの設定で夏に憧れているのも意味がある。オフラは見た目からいって怪物。人ではないから。そんな彼は夏に憧れているがもし夏が来たら消えてしまう。それは昔のアニメや社会は自分の個性を殺す事によって社会に受け入れられパッピーエンドを迎える事の否定に繋がっている。今回の話で怪物のオラフが居なくなれば同じく怪物のエリザも結局自分を殺して生きていく事の表現になってしまう。でオフラが歌う曲の歌詞が『暑い夏と寒い冬 両方が一緒になれば、もっといいよね』というもの。ものすごく色々考えているし伏線というか最後の着地点を小出しにしてきて無理のないストーリーテリングにしているのは凄いとしか言えない。観てて心地いいのは仕事が丁寧だったからなのが良くわかった。

レビューはあくまでラジオ聞いたのを自分なりに解釈したのとそのまま書いたの混ざっています。この作品好きな人は荻上チキさんのラジオ聞いたほうが絶対良いので聞いて下さい。



以下がラジオ聞く前に書いたレビュー
ここまで曲に特化した作品は見たことが無い。

正直この作品を星を5にしたら今までのアニメには5点付けられないくらい音楽は素晴らしい出来だった。これだけで満足できる。

良く分からんけど最初の構想段階では姉さんが全ての元凶で最後に真実の愛で昔を思い出し姉妹仲良く暮らすって話だったんじゃないだろうか。

それを変更したような気がする。確かにこの姉さんを一時でも悪役にするのは違う気がする。それで他に急遽悪役を作ったのだと思うがその性でご都合主義的な話になってしまった。

でも音楽だけで100点の作品だからさすがでした。やっぱディズニーはお金掛けているだけあって面白いししっかりしている。

Let_it_Go聞きまくっているけど松たか子が一番うまい。
特に最初の低い感じの歌いだしが良い。この曲、自分を見失っている状態が歌の力でもう一度自分を取り戻すシーンだから最初から高揚して入るとおかしい。松たか子さんが徐々に高揚していくのがエリザが自分を好きになっていく過程をあらわしている。
それとこのシーンって別に何も無いというか、何かしらの事象が起こったんではなくて彼女が勝手に自信を取り戻すシーンだ。普通物語りだと周りの現象が登場人物に影響を与えるのが普通だけどこれに関しては自己完結しているだけでしかもなぜそこに至ったのか詳しく心情を描いているわけではない。マクロスとかで歌の力でうんぬんはあるけどやっぱりおかしいと感じてしまう。アナと雪の女王は観ている時全くおかしいと感じなかった。歌のエネルギーが観ている人の脳にダメージ与えてそれで良いと思わせてくれる。

投稿 : 2014/07/11
閲覧 : 400
サンキュー:

13

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