智慧ノ輪 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
個人用メモ
【制作】
京都アニメーション
【CV】
岡崎 朋也 - 中村悠一/(幼少時)大浦冬華
古河 渚 - 中原麻衣
藤林 杏 - 広橋涼
藤林 椋 - 神田朱未
一ノ瀬 ことみ - 能登麻美子
坂上 智代 - 桑島法子
伊吹 風子 - 野中藍
春原 陽平 - 阪口大助
春原 芽衣 - 田村ゆかり
古河 秋生 - 置鮎龍太郎
古河 早苗 - 井上喜久子
岡崎 汐(2期) - こおろぎさとみ
{netabare}
※これは1期2期併せてみるべき作品ですね。
基本、KEYの作品は苦手なのですが、よくできた作品だと思います。
でも(信者の方には申し訳ないのですが)いわゆる「神アニメ」とまでは感じなかったってのが正直な意見。
一見、ハーレム学園物って見えたけど、最期まで見たら「家族愛」ってのが最大のテーマになってる。
最期の魔法っぽい非現実的な力?が個人的に泣けるアニメにならなかった最大の原因かなぁ…
自分の好きな映画で例えると「ショーシャンクの空に」だと現実的な部分が多くて感情移入できたけど、同じスタッフによる「グリーンマイル」では非現実的な超常現象が入っている為にイマイチ好きになれなかった…ってのと同じで。
ストーリーは凄くよくできているってのは認めるけどさw
事実、好きな作品ではあるし。1位ではないってだけで。
{/netabare}
ここから先はクラナドが好きな人、「クラナドは人生。」な人、ネタをネタとして見れない人は見ちゃいけないかもしれない。それと便座カバー
{netabare}
『なぜ渚は病弱だったのか?を考えてみる』
渚の実家はパン屋さんを経営している。
そこでこんな興味深いデータがあるので読んでみてほしい。
【パンは危険な食べ物】
※犯罪者の98%はパンを食べている。
※パンを日常的に食べて育った子供の約半数は、テストが平均点以下である。
※暴力的犯罪の90%は、パンを食べてから24時間以内に起きている。
※パンは中毒症状を引き起こす。被験者に最初はパンと水を与え、後に水だけを与える実験をすると、2日もしないうちにパンを異常にほしがる。
※新生児にパンを与えると、のどをつまらせて苦しがる。
※18世紀、どの家も各自でパンを焼いていた頃、平均寿命は50歳だった。
(ウィキペディア「DHMO」の項より抜粋)
…このデータを見ればパンという食べ物がいかに危険な物であるか、賢明な読者は理解したであろう。もしかしたら古河家がパン屋でなかったとしたら、渚は病弱でなく、物語は全く違う物になったのかもしれない。そしてクラナドという名作は生まれなかったかもしれない。
『春原陽平は実は聡明な人物だった!?』
ここに、2期3話での岡崎と春原の会話を挙げてみる。
春原「よう、岡崎、それと便座カバー」
岡崎「なんだよ…」
春原「よし、飯、食いにいくかっ、それと便座カバー」
岡崎「俺は飯だけでいい。また学食か…今日、おまえ、何食う気だ?」
春原「ん?そうだな、カツ丼かな…それと便座カバー」(注1)
岡崎「すごい食い合わせだな・・・。ったく、気楽そうでいいよな、おまえは。ぜんぜん先のこと、考えてなさそうでさ」
春原「これでもちゃんと考えてるってのっ、将来のこととかさっ…それと便座カバー」
岡崎「また、しょうもないことと並べて考えてるんだな。おまえ、そんなだから、馬鹿だって思われるんだぞ」
春原「馬鹿だとぉ? 今、僕に馬鹿って言ったな!?それと便座カバー」
岡崎「いや、便座カバーとは言っていない」
春原「こう見えても、昔は神童って呼ばれてたんだぞっ!それと便座カバー」(注2)
岡崎「両極端だな」
春原「はぁ…あの頃はなんにでもなれると思ってたのにな…。飛行機のパイロットや、学校の先生や、警察官…それと便座カバー」(注3)
何気ないお馬鹿な会話かと思われるが、考えてみると実に深い。深イイ話で紹介されたら全員一致で「深イイ話」認定レベルである。
順番に検証してみよう。
まず注1、ここで春原氏は、「カツ丼の付け合せは何が一番合うのか」を常日頃から考えている…という事がわかる。
定食屋にてカツ丼を頼むと、ほとんどの場合は味噌汁(場合によってはお新香も)が一緒に出てくる。
だがしかし春原氏は当たり前となっている事を当たり前と考えず、カツ丼の付け合せに便座カバーという食べ物ではない物を選択するという常人には考えられない挑戦をしているのだ。そして挑戦なくして成功はないのだ。
そして注2、かつては神童と呼ばれていた春原氏。
だがそれをただ「神童と呼ばれていた」と言ってしまってはただの自慢である。
そこに「便座カバー」という真逆な物を追加する事によって嫌味なく聞こえてしまうのだ。
これも春原氏の周りに対する気遣いの表れ、と言えるだろう。
最期に注3。すでに人間として最高ランクにいるといっても過言ではない春原氏。ここで挙げている職業には苦労せずとも就けるだろう。
だがあえて職業ではなく、ただの「便座カバー」になりたいとのたまう…いや失礼、「便座カバー」になりたいと宣言する事によって人間の挑戦には不可能は無いという事を教えてくれているのだ。なんという偉大さ。
また、便座カバーという物はトイレを使用する際に尻に敷かれてしまう物だという事を考慮するならば、春原氏はM属性だという事を暗にカミングアウトしているのかもしれない…と筆者の考察も付け加えておく。
…ここまで読んだ貴方は、いかに春原氏が通常のものさしでは計れない偉大な人物か、という事がわかっただろう。
春原氏が人気キャラクターランキングで1位になるのも時間の問題である、とここに筆者は宣言したい。
最後に、ある有名な方の名言をもって締めたいと思う。
「さすが春原さん!俺達に出来ない事を平然とやってのける!そこにシビれる!あこがれるゥ!」
{/netabare}