無毒蠍 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
冒険ロマン活劇の金字塔的作品!何年たっても色褪せることのない世界観はとても素晴らしいです。
今更語ることなど無いと言ってもいいほど有名な作品ですね。
しかしまぁ私は小学生以来の視聴だったので新鮮な気持ちで楽しめました。
視聴したのはブルーレイ版です、
古い作品ですので多少のノイズはありますが発色などよくなってるおかげで観やすかったです。
内容のほうは空から降りてくる少女シータを少年パズーが助けたことにより、
軍人や海賊相手に奮闘する姿が序盤は描かれており、
このドタバタした感じがとても楽しいですね。
まるでチャップリンの作品を観てるかのようなキャラクターたちの動きに魅力を感じました。
笑ったり泣いたり怒ったりコロコロ変化する表情もまた魅力的です。
序盤シータを守りながら逃げる展開は町中の人間を巻き込んでいきますが、
本当に人情味あふれる素晴らしい住人たちだなと(笑)
ここらへんのドタバタした感じがいいですよね!
そういったドタバタがありながらもシータとパズーが二人で話したりするシーンでは、
少しシリアスな空気になり、このメリハリが視聴者を飽きさせない要因の一つだったのかもしれません。
あと最初から最後までずっと何かしらの動きが物語にはあるので楽しかったです。
音楽も興奮を煽るような曲が多く存在感がありましたね、
個人的に空中戦で流れてた曲が緊張感あって好きです。
シータやパズーはもちろんドーラ一家やムスカなど個性的なキャラクターたちが
ラピュタの世界観を構築するお仕事の一端を担ってくれてるんですよね。
序盤はシータを狙う悪いやつ!という印象だったのに終盤ではシータやパズーと一緒に
ムスカたちを相手に大立ち回りを演じ、悪いやつらのはずなのに
どこか憎めない愛嬌のあるキャラクターたちでした。
逆にムスカは最初から最後まで悪役に徹してくれててこれまたいい仕事でした。
序盤から中盤はシータを狙いつつも紳士の仮面を取ることはありませんでしたが、
飛行石を入手しラピュタに乗り込むころにはすっかり本性をあらわにしちゃって可愛いやつです!
そんな彼が最後「3分間待ってやる(キリッ」→「あ~あ~目がぁ~目がぁ~!!」
ともだえ苦しんでたのには笑ってしまったw
シータとパズーがたくましすぎる!
気のせいか初登場と最後のほうとでは二人とも少し大人びた表情になってるというか、
この短期間の間にどことなく成長したように感じる表情をしてました。
シータ可愛いよぉ、あんなお嫁さん欲しい…
最終的にラピュタは滅びの呪文によって崩壊したけど
パズーたちが不時着したころにはすでに半壊してたし何があったのか…
強大な力は争いしか生まないという事なのかなぁ。
そもそもなぜ滅びの呪文なんてものがあるのか…
先人たちはムスカのような人間が災いをもたらし
ラピュタがその火種になることを予期してたのかもしれません。
少年と少女の絆が紡ぎだす一つの答えが「バルス」ということだったのかもね。
【A80点】