大蛇 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作愛が伝わる傑作
原作小説は既読、漫画は未読です。山田風太郎氏による小説版は50年前にかかれたとは思えない新鮮さを持つ、忍者能力バトルで、読んでいてとてもワクワクする作品でぜひともおすすめです。
さて、その原作を本当によく映像化してくれていました。まず、OPが神がかりに格好良い。是非、陰陽座『甲賀忍法帳』をお近くのCDショップで借りてみてください。歌っている陰陽座自体が、原作小説のファンなためとてもアニメにあったOPになっています。適当なタイアップとかであっていないOPをつけるアニメに見習ってほしいです。
物語の方は、原作小説があくまで奇抜なバトル中心で、人間ドラマは主人公とヒロインについてぐらいなところを、アニメ版(おそらく、漫画作者さんのアレンジだと思いますが)では、登場する忍者全員のキャラとドラマが深く描かれています。
霞行部、筑摩小四郎、蛍火あたりが特にキャラが強くなっていたと思います。途中で回想シーンを入れたりして、原作では早めに退場してしまうキャラも、出番が再びあるところもよかったです。
作画はなかなかの安定、声優も実力派揃いです。原作を知っているためか、途中の展開にやや飽きるところがありましたが、初見なら絶対に楽しめる内容となっていると思います。