ソラ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
むしし を みるから かえろっ まーっすぐ おうちへ かえろっ♪
金曜の24時。
その時間を死守する為に花金にもかかわらず終電を逃さないよう疲労困憊でも公衆の面前を全力疾走。
なるべく早く家に帰り、コンタクトを外し、風呂に入り、歯を磨き、精神統一し、BS211にチャンネルを合わせ、全裸待機。
ここまで毎週楽しみにしてる作品ってのもアニメに限らずなかなかないもんだなと。評価のベクトルが他のアニメとは違います。
蟲師続章の上で外せないのがlucy loseのSHIVERでしょう。
この曲、バラード系の歌詞で和訳してもしなくても、切ない感じが滲み出ているはずなのに、『shiver』って震えるって意味なのに。
歌詞と真逆に温かさを感じてしまう。
なんだろ、英語ってのも大きいのかな。英語だと歌詞の意味とか気にせず感覚で聴けたりできるからってのもあるのかな、
日本語の歌詞だとそうも言えない。
あと、だんだん声量やアコースティックギターの音が大きくなっていってるからかな。
それは、長い長い極寒を越えて、雪解けの季節が微かに訪れ、
ゆっくりと雲の隙間から徐々に地上へと光に満ちていき、小さな春が芽吹いていくように、
そんな果てしない生命の営みを感じてしまう。
まるで蟲師がなかった日常が冬だったかのように。
噛み締めて聴いてほしい。見てほしい。
そして作中での物音。
歩く走る音、草や雪や砂を踏む音、草を掻き分ける音、静かに木々を超えて響く夜風や生物の声。波音。雨音。
そんな飾らない自然体のような静寂の音楽があるからこそ何かが動く音というものが引き立つんだなと。
なんと音をとるために四国まで行っているとは感服しました。
そんな日本の持つ、侘び寂びによって、今こうやって私がキーボードを押している音も、
自分の生活内の物音が全てかけがえのないものに聴こえてきてしまい、
音楽の持つ無限の可能性のようなもの感じさせてくれる不思議。
ARIAの灯里の気持ちが少し分かった気がしました。
そういえば、この間総集編やってたけど、もう長濱さんの声聴くのが蟲師好きの宿命なのかと思えてきた。
特典インタビュー聴くのも1期の頃からずっと楽しみにしてました。
しかし、総集編を再放送するってのはやっぱスケジュールやばいのかなぁ…
CGの導入で労力低減させてるみたいなこと言ってたしどうなんやろ。
蟲師は手書きであることが大前提だと思ってたけど、違和感がなくて良かったです。