「スペース☆ダンディ(TVアニメ動画)」

総合得点
67.4
感想・評価
605
棚に入れた
2674
ランキング
2486
★★★★☆ 3.7 (605)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.7

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ダサい生き方がカッコいいんです

渡辺監督自ら手掛けた「カウボーイビバップ」のアンチテーゼとして作られたような作品でした
「賞金稼ぎで生計を立てながらポンコツ宇宙船で旅する男の物語」という設定までは同じですが、それ以外は全て対照的に描かれています
危険を愛するが故に自らを窮地に追い込む凄腕ハンター、かたやブービーズ全店舗制覇というささやかな夢の為に勤しむ二流ハンター
頼もしいクルー達もいなければ魅力溢れるライバルもいない
思うにシナリオからキャラ設定に至るまで全てがカッコいいビバップの世界はダンディ自身の妄想なんじゃないかと
常にスパイクのような硬派な人生を夢見るんだけど、どうしても無理みたいな
【ビバップの夢】から覚めた現実世界が本作なんじゃないかと勝手に想像しながら観ておりました


≪スペースダンディは宇宙のダンディである≫

タイムショックでお馴染みシブいお声のナレーション
抑々「ダンディ」って何なのでしょう?
「男性の服装や振る舞いが洗練されていること、またそのさま」と辞書には記載されています
リーゼントにスカジャン、甲斐性無しの軟派野郎、唯一の楽しみがキャバクラ通い・・・
洗練されていると言うよりむしろダサいですよね
でもそんなダサい生き方が逆に美徳とされた時代が過去にありました
例えば1980年代、バブル最盛期を前にした日本、所謂団塊世代が社会の中核を担っていた時代です
とにかく他人より働いて少しでも多くの金銭を稼ぐ事しか頭になかった時代だからこそ、時の流れに逆行したダンディのような生き方が無性に羨ましく思えたのでしょう
そういえば当時にもダンディのような人物がいましたね
探偵物語で松田優作が演じた工藤俊作
彼をモチーフにしてダンディのキャラ像が生まれたんじゃないかと思うほど共通点が多いです
時代遅れの髪型に服装、特筆するような能力もなく将来設計なんぞクソ喰らえのその日暮らしの毎日 
組織や時間に縛られずオンボロ愛車に跨り颯爽と街を走り抜ける工藤ちゃんは当時の男性が憧れる理想キャラだったようです

世間の枠組みに捉われず周囲の反応など意に介さず己を貫き通す
いつの世でもこういう生き方が出来る男ってカッコいいですよね

投稿 : 2014/04/14
閲覧 : 239

スペース☆ダンディのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
スペース☆ダンディのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

ページの先頭へ