シス子 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
目を覚ませ!女の子!(っていう意味?)
7人の女の子のアイドルユニット「Wake Up, Girls!」のお話です
どうでもいいことですが
私自身
初めてのアイドルものです
視聴して
一番最初に感じたのは
ダンスにやたら気合が入っていたこと
たぶんコレって
CGじゃないんですよね
調べたら
監督さんが
「らき☆すた」とか「ハルヒ」を手がけた方だそうで
そういえば
らき☆すたのOPのダンスも
私が“ドン引き”するくらい切れがよかったかな~
なんて
はるか昔のことをデジャブしてしまいました
お話は
女の子達がトップアイドルを目指し
はては
ドームライブか
はたまた
紅白出場か・・・
な~んて
緊迫した雰囲気は微塵も感じさせないくらい^^
あっちの方向に向いた状態で始まります
正直
最初の
{netabare}事務所の社長が行方不明のエピソードなんて
まったく意味不明でした{/netabare}
これも
よくよく調べたら
先行して上映された劇場版からの続きということだそうで
ああなるほど~
劇場版を観ればこの展開にもすんなり入れたわけか~
な~んて得心
{netabare}・・・するわけね~だろ~!!
って
怒ってしまったのですが{/netabare}
さらに
よくよく調べてみたら(最近のアニメ調べモノばっか^^)
劇場版って
公開初日に本編全て(つまりノーカット・モザイクなし)を
世界108ヵ国・地域に向けて同時配信されたそうで
これじゃ
海外での逃亡生活が長い(ウソですよ)私でも
言い訳できませんね^^
改めてなのですが
お話は・・・
面白かったですよ^^
普通に・・・
っていうか
アイドルアニメってこんなものなのでしょうか?
歌はよかったです
OPはノリノリで元気が出る感じ
EDは卒業式でも歌えそうな感じで^^
ダンスも前述したとおり
そこそこ評価してます
でも
作品の根幹であるアイドル活動のお話なんかは
あまり説得力がありません
アイドル活動ってこの程度のもんなの?って思うくらい
甘いし
ぬるいし
危機感がまるでない
うまくダンスが踊れないとか
プロデューサーさんにケチをつけられたとかなんとかで
すぐに落ちこぼれて
逃げ出して
それらしい葛藤劇みたいなことはやってるのですが
簡単に説得されてすぐにもとどおり・・・
みたいな展開を
毎回見せられます
作中では
WUG(ワグ:Wake Up, Girls!の略)のライバルとして
「I-1club(アイワンクラブ)」というアイドルユニットが出てきますが
たまにでてくる
I-1clubの厳しいレッスンの模様や
いわゆる
“ふるい”に掛けられて淘汰されていくメンバーの姿なんかをみてたら
I-1clubのほうがよほど現実味があります
そんなチョー強豪ライバルを相手に
下克上ストーリーやら
たなぼた的な展開を描くっていうのも
面白いのかもしれませんし
そこそこ盛り上がるのかもしれませんが
そんなんじゃ
テレビの前で視聴されている皆様が納得しても
私は納得できません!!
別に若くてかわいい女の子だからって
僻み根性で
「もっと厳しくしろ!」
と言ってるわけじゃないですよ!!
さらには
どこをどう
感情移入していいのか分からないくらい
インパクトの弱い女の子達
劇場版を観ずに視聴したからかもしれませんが
とにかく女の子達の各々の立ち位置がなかなか掴めない
一応
元I-1clubでセンターを務めた「島田真夢(しまだまゆ)」ちゃんが
主人公っぽいのは分かるのですが
I-1clubでのエピソードが大きく前面に出てくることもない
さらには
最終話で{netabare}主役の座を
センターの「七瀬佳乃(ななせよしの)」ちゃんにあっさり持っていかれてるし{/netabare}
っていうか
{netabare}お約束の
センター争いの「じゃんけん大会」がない^^{/netabare}
これは痛い^^!
そもそも
{netabare}まゆちゃんとよしのちゃんってライバル同士で
争ってるとばかり思っていたのに
いつのまにか仲良くなってるって
どういうこと?{/netabare}
まあ
そんな具合に
甘ったれたアイドル活動や
ぬるま湯に入り浸り
すっかりなまった状態で臨んだ
{netabare}最終話の「アイドルの祭典」{/netabare}
それでも
私は
ちょっとだけ涙してしまいましたよ
{netabare}会場のほとんどを埋める
I-1clubのファン
そんなファンのプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも
新しい曲を熱唱するWUG{/netabare}
{netabare}声援を送るのは数名のWUGファンだけ{/netabare}
{netabare}ドジふんで(ホントになんか踏んじゃった)怪我した足を
痛々しく庇いながら
必死に踊る・・・誰だったっけ?(よしのちゃんです){/netabare}
が!・・・しかし
{netabare}WUGの歌と踊り
一生懸命な姿に魅せられて
しだいに声援が大きくなっていきます{/netabare}
{netabare}歌い終えるころには声援と拍手は最高潮に・・・{/netabare}
{netabare}こらえきれず涙を流すWUGのみんな{/netabare}
そして感動のシーン
{netabare}優勝は
中部地区代表の「赤みそオールスターズ」!!・・・(ToT)/~{/netabare}
とりあえず
劇場版を観てからもう一度観なおしてみたいと思います(時間と精神的余裕があれば)
余談で
{netabare}この作品って
山本寛監督が
2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災の発生を機に
東北地方を舞台とした作品の製作を決められたそうですが
実際
作中で震災のことについて触れられることはほとんどありませんでした
視聴前に仙台が舞台という情報は仕入れていたので
てっきりそっち方面のお話が
たくさん出てくるものだと思っていたのですが
想定外の展開でした(決して期待をしていた訳ではありませんよ)
ただ
この作品に対する監督の思い入れの表れなのでしょうか
印象的だったのは
最終話「アイドルの祭典」での
I-1クラブのゼネラルマネージャー「白木徹(しらきとおる)」氏(冷酷非情のオジサマ)の開会の挨拶です
語られたのは
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロのお話
以下
そのときの白木氏の件です
「その日ブロードウェイでは1つの新作ミュージカルの上演が予定されていました。しかし、事件直後のニューヨークでは自粛ムードが広がっており、その作品も中止を余儀なくされたのです。しかし、その作品のプロデューサーは傷ついたニューヨーク市民に対して、むしろエンターテインメントがするべきことはこれしかないと、いち早くシアターの幕を開けたのです。私は、これこそがエンターテインメントの真髄、そしてアイドルはその一端を担う人たちだと思っています」
震災や事故で被害にあったり
傷ついた人たちへ
自分たちは何が出来るのか
アイドル(エンターテインメント)が
持つ力
担う役割という
本作のテーマを強調したかったのでしょうね{/netabare}