ワタ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
辛気臭い
まるで片想いの矢印とエナのバーゲンセールだな(笑)
第2部の序盤数話は面白かった。
「変わっちまったもんを見たくねぇんだよ!」と光が紡に本心を打ち明ける場面とか
思わず貰い泣きしそうになりましたよ。
あとは、紡のちさきへの告白シーン(笑)
「お前のこと、海みたいなやつだって思った」
名言なのか迷言なのかw いずれにせよインパクト抜群でしたね。
ただ全体を通してみると、どうにも辛気臭い雰囲気が常に漂っていてなんだかなーと。
片想いの相手は他の誰かのことが好きで、想いを告げられない、好きになる資格なんてない・・・
みたいなのばっかりじゃないですか、どいつもこいつも。
それを延々ダラダラとやってくれちゃうもんだから、流石にうんざりしてくる。
心情は丁寧に描かれてるけど、それ以前の問題に思えてしまう。
とらドラの川嶋亜美のような、恋愛相関図を冷静に俯瞰し理解して、
煮え切らない言動を繰り返すキャラ達の痛いところをグサグサと突き刺すような、
そんな立ち位置を設けて、バランスをとってほしかった。
本作を見て、とらドラにおける川嶋亜美の重要性を再認識させられた次第であります。
ファンタジーな世界観で、壮大なスケールを感じさせるけど
主にせせこましい恋愛事情を盛り上げるための装置としてしか機能してないのも勿体無いと思う。
生贄となったまなかを地上へ強引に連れ戻す場面とか
それこそ世界の破滅を予感させるような緊張感が走ってwktkしたけど
まなか自身が「人を好きになる感情を失う」という、ああ、結局そっち方面なのねと。
上でとらドラに触れましたが、どちらかと言うと「あの花」の雰囲気に近いものを感じました。
多くのキャラが後ろ向きな考えで、喪失感や自責の念に囚われてる感じが特に。
あの花は、おそらく今まで見たアニメの中で一番、
世間(あにこれ)の評判との温度差を感じた作品なんですよねw
お寒い過剰演出がなかったぶん、凪のあすからの方がまだ見れたって感じです。
凪あすが好きな人は間違いなくあの花も好き、はっきりわかんだね