Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
まさか、このような展開が待ち受けていようとは・・・夢にも思いませんでした^^;
『とらドラ!』の著者である竹宮ゆゆこさんの作品という事もあり、この作品の視聴を楽しみにしていた方は多いのではないでしょうか・・・私もその中の一人です^^
この作品の主人公は、大学の法学部に入学した多田 万里(ただ ばんり)。彼は高校卒業直後の事故で、それまでの記憶を全て無くしてしまっていました。
この事故を乗り越えて大学に合格する、というのも良く考えると凄い事です・・・きっと勉強を沢山頑張ったのだろうと思います。
大学では入学早々同じ学部の柳澤 光央(やなぎさわ みつお)と仲良くなるのですが、やがて彼を追い回す加賀 香子(かが こうこ)の存在が明らかになります。
容姿端麗な彼女は光央との間に自らが勝手に描いた「完璧なシナリオ」による結婚を何度も迫るのです・・・
万里はそんなハチャメチャな彼女に振り回されていくうちに彼女との距離が縮まっていきます。
そして、おまけん(日本祭事文化研究会)のリンダ先輩も加わり、ゆっくりと物語が動いていきます。
香子ちゃんとリンダ先輩・・・この二人の一生懸命と後悔する姿には何度も胸をえぐられました・・・
香子ちゃん・・・彼女は直向きで一途な気持ちは決してブレる事がありません。
少しでも二人で一緒にいたい・・・大好きな人の役に立ちたいし、願いを叶えてあげたい。
それに向けて自分に出来る事は全部しちゃうような女の子です。
時々危なっかしく見えるのは彼女の運の無さが原因で決して本心じゃない・・・
こんな可愛い女の子がこれほど一途に思って貰えるなら、安心感を感じてしまいそうです^^
いつもポジティブな思考が持ち味の彼女・・・に見えますが、蓋を開けると不安が一杯・・・
彼女の待っている姿を良く目にしましたが、振り返ってみると待っているというより動き方が分からない・・・下手に動いて壊れちゃうのが怖い・・・という面も少なからずあったように思います。
今までは言いたい事が言えなかった・・・でも、言いたい事を言ってもお互い受け止められるだけの素養があって良かったですね・・・
でも・・・ここからの急転直下の展開に香子ちゃんの心は激しく揺さぶられます^^;
無理もありません・・・ややもするとこれまでを否定しかねないのですから・・・
ここら辺りからは、毎回涙しながら視聴していましたが、この下りには激しく涙腺が崩壊してしまいました・゜・(ノД`)・゜・
「もう一つだけ約束してもいい・・・? 約束させて・・・お願いっ・・・」
きっとこれが彼女にできる精一杯・・・良く頑張ったと思います^^
彼女には是非本懐を遂げて欲しいです・・・
そして香子ちゃんを演じた堀江由衣さん・・・名演技でした^^
OPとEDは前後期とも良かったです♪
リンダ先輩・・・この作品の中で彼女が一番心の葛藤で苦しんだのではないでしょうか・・・
決して悪気があった訳じゃない・・・なのに、随分と重い後悔を背負っていました^^;
何より自分が望んだ居場所にいられない・・・振り返ってみるとその居場所は暗黙の了解の下、何となくお互いが分かっていたはずなのに・・・今の自分は一番じゃない・・・
それでも陰ながらサポートする姿は見ていて健気さと同時に儚さを感じてしまいました・・・
自分で自分の気持ちを傷つける・・・そんな自虐行為にも似た言動が随所に見られたからでしょうか・・・
物語の終盤・・・彼女は本気で怒ります・・・でもその言動の裏で見え隠れする彼女の気持ちを思うと・・・
私は泣くことしかできませんでした(;_;)
そして次の下りでは私の涙腺は抵抗する事すら忘れていたようです(//∇//)
「もう一回やり直させてよ・・・ぜったいぜったい失敗しないからっ・・・」
彼女には自分の本心に素直に向き合って幸せになって欲しいと願うばかりです・・・^^
そしてリンダ先輩を演じた茅野愛衣さん・・・あの花のめんまやさくら荘のましろなど線の細いイメージを持っていましたが・・・こういう演技もされるんですね^^
茅野さんの新たな一面を発見した気分です♪
冬アニメのレビューを書き終えたらお気に入りの棚を整理する予定ですが・・・
きっとお気に入りの棚行きの作品になると思います。
視聴して良かったと思えた作品でした^^