退会済のユーザー さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
予想を大きく上回る!
40分程度の一話完結OVA作品。
主人公の柔沢ジュウと堕花 雨(おちばな あめ)のコンビが、
イカれた事件を追いかけるミステリー(?)
シリアスで重い雰囲気の中に、タイトルよろしくイタい電波系な描写が散見されます。
しかもそれが笑いではなく、サイコな方向性の。
ぐいぐい引き込まれる物語は、1話があっという間に感じるほどでした。
「もっと評価されるべき」も納得のクオリティ。
特筆すべきは作りこまれたキャラクターと、事件の異常性を『魅せる』シナリオ&演出。
揃いも揃ってネジが飛んでるキャラ達に感じるのは、『ひぐらし』にも通じる、
正常の中に違和感を感じた瞬間の恐怖。
例えば怪物や殺人鬼的な怖さとは一味違う、サイコな感触が不気味な魅力を放ってます。
異常者、電波系という個性にすることで、細かい心理描写を省き、変化の構図を単純な表裏のギャップだけに絞った明解さが、恐怖感をより濃く抽出するポイントなのでしょう。
要するに表と裏のギャップが怖い怖い。
また、ステレオタイプなミステリーは、サイコな事件を正常な論理で解決しようとしますが、
本作の主人公コンビ(と言うより電波なヒロイン)は、そんなサイコな事件をサイコな論理のままに解決してしまいます。
起承転結にメリハリがあり、キャラクターにも強烈な個性がある。
なにより、電波なヒロインのギャップが魅力的な作品♪
あ、若干のグロや性的表現にはご注意を。