だわさ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
またやってきましたPAオリジナル青春群像劇
全26話
●凪のあすから視聴前の印象
PAオリジナル × ブリキ × マリー(構成)
この構図から、放送前から疑いようもなく期待度は鉄板の布陣でしたね。
PAオリジナルは青春群像劇でいい大人を出すから好きです。
大人の出し方で、味わいがぐっと深まるという独りよがりな持論を自分に植え付けてくれたのはマリーさんかも知れないですw
でも今作についてはいい大人は出たものの、もうちょっと大人に名シーンを分与してほしかったかな。
まあ、そんなこんなの内容感想は以下で。
●内容感想(ネタバレ有注意)
序盤は学園系のラブコメを普通にやってたので、作品の特徴である海の中の人とかいう設定に意味あんのかよと
思っていたけど、2クール目からはうまいこと設定使ってました。
それはなんていうか、誰が誰を好きかっていう話に留まらず、
誰が誰をいつから好きか、いつまで好きか。とか、単純に言うと時間経過的な要素に加え
バラバラに時間軸を混ぜた場合の恋愛の変化を見せてくれるんですよね。
この「バラバラに」っていうところから、変わるものと変わらないものが生まれてくるわけです。
当然恋愛関係図のビフォーアフターは全くの「別物」になっちゃうわけで、
これが作品の一番おもしろいところでした。
見所は随所にありました。個人的に一番のお気に入りなのはさゆの告白。
告白したさゆではなく、告白された要の姿に涙が出ました。
それにしても告白に電車通過はいつの時代も卑怯ですよ。恋の終着駅かよってツッコミながらも、
やっぱ電車通過の後ってドキドキしますよね。
これだけで満足出来ました。
しかしながら、最終話については不満ですね。
いえ、恋路の結末を明確に描いてくれなかったことではありません。
「変わるのも、変わらないのも自由だ」という、
なんとも当たり障りのない結論を主人公が出したことに対してです。
恋愛の経緯が複雑に紆余曲折あって、「運命は、つかみとるものなんだぜ!」
みたいな話じゃあ、話の器が…
以上