Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
急急如律令!!(オーダー!!)
2013年の秋から2クールで放送されたこの作品ですが、24話はあっという間で・・・色々と感慨深い作品でした^^
この物語の主人公は土御門 春虎(つちみかど はるとら)。そして、物語はとある田舎の夏のこと・・・
代わり映えしない・・・けれど楽しい毎日を友人である阿刀 冬児(あと とうじ)、北斗(ほくと)と過ごしていました。
実は春虎は由緒正しい陰陽道宗家である土御門家の分家生まれにも関わらず、陰陽師として才覚が無かったのですが、事あるごとに北斗から陰陽師の道を薦められてきました。
なぜ、北斗がそのような態度をとったのか・・・重要な伏線なので物語の進行に伴ってその理由は明らかになっていきます。
そして、高校1年生の夏祭りに、史上最年少で十二神将となった大連寺 鈴鹿(だいれんじ すずか)が突如春虎の前に現れます・・・彼女には自分の命と引き換えても叶えたい願いがありました。
そして・・・彼女は願いを叶えようとして・・・物語の大きな歯車が回っていきます。
最初から衝撃的で・・・まさか序盤から涙腺が崩壊するとは思ってもいなかったというのが本音です^^;
その後の展開で何とか気持ちが救われましたが・・・^^;
この場面は今でも思い返すだけで目頭が熱くなってしまいます(//∇//)
どうしても叶えたい願いのできた春虎は、陰陽師を目指すため国内最大の陰陽師養成機関である陰陽塾に入るため上京し、物語の舞台は東京に移っていきます。そして春虎や土御門家次期当主にして幼馴染の土御門夏目の周りも少しずつ賑やかになっていきます・・・。
適度に刺激のある日常・・・陰陽師としての力を少しずつ付けてきて、周りの仲間とも打ち解けられて・・・
きっと「こういう時間がずっと続けば良いのに・・・」と思える穏やかな時が流れます。
でも、こういう平和な時間って決して長続きしないんですよね^^;
色んな思惑を持った人達が入念な下準備の上、始めた行動に春虎達は巻き込まれていきます。
術者の使う呪術もどんどんスケールが大きくなります・・・それに圧倒されていると、いつの間にやら物語も核心に近づいていたようでした。
仲間にだって言いづらい本音や言えない事がある・・・
時には自分の気持ちより優先させるべき事がある・・・
仲間の本気を全力でサポートしたい・・・
こういう相手を思いやる気持ちは2クールかけてしっかり育まれていくのを感じる事ができたのは私にとって良かった部分です。
欲しいと願っていた力の代償・・・
そして、その先には一番見たく無かった展開が訪れたのは悲しみを通り越してショックでした(ToT)
大きな力を得るには相応の代償が必要・・・代償を私達の日常における努力に読み替えると根本は理解しているつもりです。
それでも、この作品の代償は重くて・・・心が痛みました^^;
こうして怒涛の如く最終話を迎えるのですが、誰か本懐を遂げられた人がいるのでしょうか?
それを考えると、この物語には本当に救いがあるのか正直分からないのが本音です。
まぁ、原作も続いている最中なので終わり方含めて仕方ないのかもしれませんが・・・^^;
現時点で分かっていること・・・それは「やっぱりコンは可愛い」ということくらいでしょうか^^;
オープニングは前半が黒崎真音さんの「X-encounter」、後半がGeroさんの「〜Outgrow〜」でした。
作風とピッタリで、オープニングアニメの出来が鳥肌モノで・・・毎回欠かさず見ていました^^
どちらもカラオケで歌うのは非常に難解な曲ですが・・・^^;
ここまで風呂敷を広げたのですから、時間はかかっても続編を制作して物語をしっかり収束させ、伏線も回収して欲しいと思います。激しく期待して待っています^^