sherlock さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
素直な気持ちを言えない想い…
今回は好きなアニメだったため感情移入しすぎて少し(?)重く長くなったので
共感できそうな方だけ読んでいただければ幸いです^^
{netabare}
このアニメを観ておそらく多くの方が感じたと思うが
いや~完全に騙された!!良い意味で^^
このアニメは綺麗な水の世界と地上が背景となり
汐鹿生に住む男女4人の中学生が主人公の青春ドラマを描いている
海の町に雪が降ったり地上から差し込む光を海の底から見るシーンでは
美しい絵と魚の動きや潮の流れなどの細かい動きが連動して心に癒しを与えてくれた
…とここまで聞くとこの作品は夏にやるような透明感溢れる純愛アニメじゃないの?
と疑問に抱く方も多いだろう
そこにこのアニメの素晴らしさ(ギャップ)が隠されていて
このアニメは驚くほど{netabare}ぐちゃぐちゃとした人間関係を描き
非常に感情の起伏が激しいキャラが多い{/netabare}
ただ、{netabare}昼ドラかっ!!{/netabare}ってつっこみたくなるようなドロドロした内容にもかかわらず
美しい情景・爽やかな音楽・繊細な表情描写であまり重苦しくならないような効果を加えることで
現実とは少し離れた感覚で複雑に絡み合う人間関係や嫉妬、親との対立や陸の人間との諍い等々…
本来ならとても25話でおさまりきらないような長い時間の中で揺れ動く人々の交錯した想いを楽しむことができる
また、“海で生きるためだけ”に必要だと思っていた『エナ』という皮膚のとても重要な役割が…
{netabare}観てからのお楽しみっ{/netabare}ということはもちろん言うまでもないだろう(笑)
僕が第一話からずっと気になってみていたキャラは伊佐木要←決してそっち側の人間ではありません!!ww
要はちさきのことがずっと前から好きだった
でもちさきが光を好きなのには気づいてしまっていた
そして5年後…結局要はちさきの二番目にもなれなかった…
{netabare}人の感情の変化に人一倍敏感なだけなのに…{/netabare}
<以下は若干愚痴みたいになってますw>
要みたいなタイプの人間は本当に可哀相だと思う
好きでずっと気にしていたからこそちさきの光に対する想いに気づいてしまった
要は自分が告白しても上手くいかないと言うことはわかってる…
だからこそ自分の気持ちが言えないし言ったらちさきを困らせることは重々承知している
そしてちさきが光に対して片想いを続け苦しんでいる姿に共感して
自分も傷ついているが絶対に表情には出さない…
彼みたいなタイプは人より繊細な心をもっているというだけでとても損をしている
{netabare}それだけじゃない… ←まだ続くのかよっw
彼は他の人が自分の事をどう思っているのか薄々気づいてしまうから
恋愛フラグを尽くへし折っていく…
だから自分を好きになってくれそうな人に誤解されるような行動を自ら避けている
なぜなら{netabare}彼は自分に自信がないから…{/netabare}
そしてあるとき全部ぶち壊してしまいたいという衝動に駆られ
第12話のように皆の前で光に「まなか」への想いについて問う
もちろんこれで光を困らせたら
ちさきが自分の事を嫌いになることなんてわかっている…
でも自分の気持ちをどこかにぶつけたくなる時があり
「こっちだっていっぱいいっぱいなんだよ」という言葉には
彼のちさきに対する複雑な想いが深く伝わった…
彼は人を幸せにできる力はあっても自分が幸せになることはない…
人の幸せを妬み自分の不幸を嘆くこともある…
そしてやはりそんな自分をみて醜さを感じ
こんな自分に誰かを幸せにすることなんてできないんだと納得させる…
さらに彼のような人間はなぜかそこはかとなく恋愛運が皆無で
彼女を陰ながらでもずっと傍で支えてあげたかったのに
冬眠でそれさえも叶わなかったせいで彼女の気持ちが紡へ向けられてしまうこととなる…
この物語では美海と結ばれたが現実なら
彼は『一生の失恋』を背負っていくことになる…(実際なってるorz笑){/netabare}
あっ、ちなみに要の気持ちに共感してるみたいになってますが
僕は全く恋愛経験とかないから全然わかりません(汗)ww
(詳しく以下の外伝参照)
あと、他に気になったのは比良平ちさき(僕の中のヒロイン)の
{netabare}照れる時の顔←これは個人的に好きなやつ笑
…じゃなくて
先島光への切ない片想い!!{/netabare}
誰か(まなか)の代わりになんてなれない…
でも傍にいたい…
それだけで充分だと思っているはずなのに…
いつも傍にいて振り向いてもらえない辛さを心の奥では感じている…
好きにならなければこんなに悲しくなることもないのにと頭では理解していても
時間が過ぎれば過ぎるほど光の男らしさに心はどんどん惹かれていく…
まなかが光じゃなく紡を好きだと知り、光は傷ついているのに
チャンスだとどこか喜んでしまっている自分がいる…
でもまなかを応援している光をみて
こんな光にアプローチしようとしている自分に対する罪悪感と
好きだからこそお互いにちゃんと惹かれあう形で結ばれたいという乙女心から
必死に光から距離を置こうとしている
するとそんな状況で今度は人(要)に好かれるという経験を味わう
そしてこの曖昧な気持ちのまま要の好意に応えるのは申し訳ないという気持ちをもつ一方で
好かれた人と結ばれた方が幸せになるんじゃないないかなという考えも頭をよぎる
さらにそれは一人に留まらなかった
紡という光にとってはライバルのような存在でむしろ毛嫌いしていたはずなのに
一緒に生活し紡の良さが見えてきて光やまなか、要がいなくて寂しかったとき
彼が傍で支えてくれたから今の自分があるという気持ちが次第に好意へ変わっていった…
でもこれほど恋に対して“優柔不断な自分”を否定したくて
必死に紡の存在を受け入れないよう言い聞かせていた
しかし、俺ならちさきのことを全て理解してあげられるという彼の自信溢れるアプローチに
男らしさを感じて惹かれ、結局流れに身を任せたほうが幸せなのだと気づいた
これらの気持ちは多くの方が一度は経験したことのある感情ではないだろうか…
ただ、もしこんなに一度に色々な出来事がリアルで起こったら僕は頭がパンクしますが笑
{netabare}好きになった人を必死に追いかけて手に入れられないかもしれないあやふやな幸せ{/netabare}と
{netabare}自分はそんなに好きではなくても好かれた人からたくさんの愛情を注がれる確かな幸せ{/netabare}
あなたならどちらを選びますか?
別れに苦しみを感じなくていいよう独りで長い時間を過ごすか…
大切に想ってくれている人と一緒に残された限りある時間を精一杯過ごすか…
どちらも決して間違った選択ではない…
ただこれだけは言える…
死ぬ直前に笑えるような人生にこそ
一生懸命生きた証と命の輝きがあることを…
今回はこの重い恋愛話のついでに僕の暗い話題でも…笑
(正直たぶん多くの方が見てもつまらないのでスルーしてください)
{netabare}
僕は昔から現実世界で女性と二人でお話をするのが凄く苦手で
他の男性と普通に楽しそうに会話している女性が
(邪魔する気持ちは一切なく必要に駆られて)
僕が話に加わると急に黙ってしまうあの時の怒りに満ちた表情を見ると
ホントいつも申し訳なさを感じます(汗)
人目を特に気にして生きている僕にとっては地獄ですww
もう慣れましたけどww{/netabare}
ゴホンッ、さ、最後の話は僕のじぇじぇじぇ~(もう古いかな?笑)な話題なのでスルーしてもらってww
えぇ~と、とにかくこのアニメはちさきの制服コスプレに思わず僕の波が立ってs…じゃなくて←下ネタじゃねーし笑
誰かを好きな気持ち(風向き)は移ろいやすく
そこに生じる様々な想い(波)がときに凪や時化となり
一見透明に見える海(人)でもそこには多くのもの(感情)がとけ込んでいる(葛藤している)のだと感じさせてくれるアニメなので
興味がある方はぜひ一度観てみてはいかがでしょうか!!(∩´∀`)∩
P.S.
“海神様以外”で誰か僕の『人を好きになる気持ち』を奪ってもらえませんか?笑
{/netabare}