退会済のユーザー さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
最強の幼女による世界征服の謀略
謎の幼女ヴィニエイラ(本名:星宮ケイト)の従える巨大秘密結社『ズヴィズダー』が世界を征服していく、そのための戦いの軌跡を描く物語。
・・・という触れ込みでしたが、時たまこういったシリアスな話が顔を覗かせる一方で、全体としてはズヴィズダーが日本・その中でも架空の舞台である東京の西ウド川市内で大暴れするコメディアニメでした。
ヴィニエイラ様はもちろん、
ウーム教授(本名:ナターシャ)
ロボ子
プラーミャ(本名:逸花)などの女性陣、
ピェーペル将軍(本名:吾郎)
ドヴァー(本名:明日汰)などの男性陣。
ズヴィズダー一味は魅力的なキャラクターに溢れていて、その意味では一線を画していました。
UDOパワーで変身して戦うとき、性格やコスチュームが様変わりするのもギャップがあって楽しめました。
ヴィニエイラ様とウーム教授の破廉恥すぎる衣装は、悪の一味ならではって感じで良いと思います(笑)
一番の魅力は、有無を言わさぬヴィニエイラ様の圧倒的カリスマ性と説得力、そして可愛さです。
言っていることはめちゃくちゃでも、何故か引き込まれてしまう。正にリーダー、正に主人公です。
ただ、複数のライターが脚本を担当したせいか統一された作品のイメージというか目的が分かりづらく、期待していたような進み方と着地点ではなかったかな、と思います。
気になっていた話が、翌週コロッと別の話に移っていってしまうのは惜しい気持ちでした。
とはいえ、このアニメはとても作り手のパワーが感じられる作品ではありました。
エピソードによって異なる雰囲気と迫力が、オムニバス作品のようなお互いを高め合う効果を感じさせました。
1-2話・3話・4-5話・6-7話・8-9話・10-11話・12話のような感じで色んな楽しみ方が出来るという意味では、非常に飽きない作りでした。
特に1話と3話、4話と12話のインパクトが大きかったです。
作画は今までのA-1 Picturesの作品の中でも1、2位を争う位のクオリティだと思います。
キャラ作画はほぼ崩れがなく、その上非常に綺麗な背景作画は見ていて面白かったです。
音楽は全体的に壮大な盛り上げ方で、後半は特に効果的であったと思います。
OPEDどちらも良い曲ですが、個人的には夢の中にいるような不思議な曲・EDの『ビジュメニア』を推したいです。
声優では、ヴィニエイラ様役の久野美咲(くのみさき)さんとウーム教授役の花澤香菜さんが個人的にツボでした。
惜しい部分はありますが毎週気になる楽しさは大きかったし、まだまだ明かされていない謎はたくさんあると思うので、是非続編を見たいと思います。