弦之介様 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:----
一度は断念したけれど、二度目ではまりました
1年くらい前に観て、その時は1巻で断念…。
2度目観て好きになって、1週間レンタル中に2-3回観ました。
エリウリアス、聖なる祝日、寄生バチ…さらには、No.6という都市自体何だったのか…
まだ理解しきれていません。
ストーリーについては、うまくコメントが出来ないので控えますが、わたしはこのアニメに描かれている人物(紫苑とネズミ)にスポットライトを当ててコメントします(かなり、偏った見方かもしれません)
{netabare}
No.6を愛する紫苑 と No.6を憎んでいるネズミ。
No.6の壁をなくしたい、No.6に蔓延する謎の病の原因である寄生バチを何とかしたい、生き残りの自分が血清を作って役に立ちたいという志をもって、No.6にいる愛する母親に会いたい、沙布を助けたいと願う紫苑。
No.6によって惨殺された森の民のただ一人の生き残りで、No.6を葬りたいと願うネズミ。
行動を共にしながらも、いずれ敵同士いなるかもしれない…ふたり。
その二人の愛情にも勝るとも劣らない…深い友情の描写が好きです。
{/netabare}
私的に…印象的な紫苑とネズミのシーンをいくつか(まだ作品を観てない方は、ご容赦を) (注)物語の根幹からは、ずれた視点です
{netabare}
5話より:
印象的な紫苑とネズミのダンスシーン。
夕日の描写と流れる音楽がとても美しい。
7話より:
連行された沙布を助けに行く決意をした紫苑。
おやすみのキスと偽ってお別れのキスをしてネズミのもとから黙って立ち去った紫苑を追いかけるネズミ。二人が言葉をぶつけあい、殴り合う。
そこで流れる二人が出会ったときの回想シーンで、「人生を諦めかけた」ネズミに、「人は、人に救われることがある」と紫苑だけが教えてくれたと、想いを語ったネズミ。
10話より:
No.6の施設内に潜入した二人。
紫苑に、「紫苑のままでいてほしい」と願うネズミ。
ネズミが撃たれた時に、我を失って人を殺してしまった紫苑。
その姿を見て、「俺のせいで背負わせた…」と涙を流して詫びたネズミ。
「君が悪いんじゃない」とやさしくネズミを介抱する紫苑。
そして、二人は導かれるように沙布のもとへ(ここで、美しいEDが流れます)
最終話:
すべてが印象的。
No.6の(強制?)施設や壁が壊れていくシーン。
バックに印象的なピアノの旋律。
「守るべきものを持った時点でお前の負けだ」とネズミに言い残して立ち去るイヌカシ。
紫苑に寄り添い、歌うネズミ。
紫苑を抱え、歌う沙布。
その後の、美しい夕日の景色の中での最後のシーン。
わたしには、賛否両論ある二人の関係は、むしろ美しく感じます。
(ただ、男性同士がキスする姿がどうにも許せない方には、やはり酷なのでしょうか…)
{/netabare}
根っからの天然キャラで従順な性格の紫苑、演じる、梶さん。
紫苑と出会って変わったネズミ。演じて歌う、細谷さん。
声優さんもとても合っているし、キャラクターデザインも好きです。
最後に:
EDが特にすばらしい。
雪景色の中での紫苑とネズミ。
ネズミが雪を丸めて紫苑に向かって投げるシーン。
夜の背景に投げられた雪…歌はサビの盛り上がり…「六等星の夜 Aimer」のテロップ。
個人的にここがとても好きです。
EDでの二人の表情がとてもよくて、No.6の壁がなければ二人はこうだったのかなぁと、個人的に思いました。
★長文失礼しました。ご拝読、ありがとうございました★