退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
日本の現代社会に一言モノ申す!と言った作品
社会風刺と言わず社会に対しての不満や欠点を直球で投げかけたパンチの効いた作品です。
現代社会のあり方を真剣に考えさせられました。
アニメ+劇場版Ⅰ+劇場版Ⅱで完結しますが、ここでは全体を見て考えたことや感じたことを一つにまとめておきたいと思います。ただ単に個人的に考えたことなので正論であるとか正しいことを言っているというわけではありません。
若者について。
自分も含めてそうですが今の若者は日本中が興奮して何かに沸き起こるということを経験したことがありません(高度経済成長やらバブル経済やら)
日本がミサイル攻撃を受けそれを救った救世主がいる!なんて日本が経験をしたことがない事態に陥ったらまあそりゃ興奮するだろうなとは確かに思いました。
全世代(団塊世代?)が築き上げてきたもの
戦前の日本に比べて明らかに成長し巨大化した日本も彼らが作り上げました。同時に様々な問題も作り、残しています。少子化問題(労働力の減少)、高齢化(年金)、非正規雇用などなど。問題に対して作中では詳しく追求していなかったのであくまで推測ですが。
そして、今でこそ若者たちはこれらの問題を押し付けた大人たち(前世代)を批判していますが、当時の彼らも日本をどう強く立派な国にしようかと考え必死に生きてきた。というのが恐らく作中のとある登場人物({netabare}亜東才蔵{/netabare})が伝えたかったことではないでしょうか。
僕はだからと言っておっさんたちが今の若者を追い詰めるように批判していい理由にはならんと思いますが笑
作中では現状打破のための様々な案が登場人物たちによって考えだされます。
{netabare}内務省(強い権力を持った機関)を復活させ国民の自由を制限する=国民というのは一億人のエゴイスト集団だから
ニートは社会(人生に対して上がりを決め込んで座り込んでいるおっさんたち)に対する反抗
老人に若者のための政策をとらせるために若者(労働力)をどこか違うところへ連れて行ってしまう=労働力を人質に取る。
つまり既存の価値観というものをぶっ壊して人生上がりを決め込んで座り込んでるおっさんたちに一泡吹かせるというもの?
作中では半年ほどはそれで効果があったようですがすぐに社会システムは元に戻るようです。
日本が海外から攻撃を受けたという被害者に仕立て上げ地位を向上させる。
人生上がりを決め込んで座り込んでるおっさんたちやすぐ人を馬鹿にするニートたちやをミサイルで皆殺しにする?(私怨が含まれていてはっきりとしていない)
{/netabare}
他にも挙げられていたような気がしますが自分が「ふむふむ。なるほどねー」と納得したのは上記のようなものでした。
ずいぶん話がそれて長文になってしまいました泣
とにかく!
本当に色々考えられていて面白い作品だと思います。
こうやってアニメを通して現代社会のあり方を問わせて考えさせる、ということは素晴らしいと思います。自分も含めてなのですが今時の若者って政治とか経済とかそういうものに関心がない人多いと思うので。
最後に忘れてはならないのがヒロインである『森美 咲』の存在です。
やっぱり一途に愛で動く女の子は美しい!と改めて思わされましたね笑