退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
俺たちの時間は、ゼロじゃない!
◎放送時期:2014年4月~6月(全12話)
◎ジャンル:ロボット、SFアクション
●原作:弐瓶勉(講談社「月刊アフタヌーン」連載) ●監督:静野孔文
●シリーズ構成:村井さだゆき ●キャラクターデザイン:森山佑樹
●アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
■あらすじ■
謎の生命体・奇居子(ガウナ)によって太陽系が破壊されてから1000年。
地球を脱出した人類の一部は 播種船「シドニア」で宇宙を旅していた。
シドニアの地下で生活していた谷風長道は ある日 食料を求めて地上に赴いた際に、ひょんなことからシドニア艦長・小林によって人型兵器「衛人」の操縦士訓練生として抜擢される。
■感想■
※原作:2巻の途中まで既読。(現在じわじわ読み進め中)
無機質で退廃的な雰囲気が漂う世界観と風景。
でもそれがフル3DCGで描かれたキャラクターと作風にとてもよくマッチしていました。
のっぺりした表情やちょっぴり不自然な動きは最初こそ気になったものの、中盤に差し掛かるころには すっかりでした^^
というか、個人的にキャラの表情は それなりに豊かだったと思います*
ヒロインの1人であるイザナの膨れっ面なんてすごく可愛かったし\(^o^)/
戦争ものなので、シリアスかつ残酷描写が結構あります。
最近の作品では「進撃の巨人」並みに、わりと人が容赦なく死にます^^;
でもその絶望的な局面におかれた中でのギリギリの戦いは かなり緊張感が伝わってきて、毎回ハラハラドキドキの展開で魅入りました。
{netabare}四天王の全滅、そしてなによりメインヒロインと思われた星白ちゃんの戦死はショックが大きかったです…。おのれ海苔(ry
しかし星白ちゃんはその後「エナ星白ちゃん」となって再びヒロインの座に返り咲きましたね( ゚Д゚)
エナなのにまんま見た目は星白ちゃんだし、赤ちゃん言葉なのが可愛かった><
でも結局、最後はと忽然と姿を消してしまい…;;
紅雀を倒したからか、それとも…2期告知の時にちらっと出でてきたガウナと何か関係があるんでしょうか?私、気になりますっ!(えるたそ風に){/netabare}
戦闘シーンはとにかく迫力満点。
スピード感ある滑らかな作画と臨場感あるカメラワーク、
そして耳にズシリとくる立体的な音響。
これらが存分に噛み合っており、ついつい画面に釘付けになりました。
また、衛人が掌位を組んで飛ぶ時の美しさとカッコよさも見物でしたね。
{netabare}私が物語に一気に引き込まれたきっかけとなったのは、第4話ラストの 山野さんをのみ込んだガウナとの戦闘シーンでした。
のみ込まれた山野さんのことを思うと切なくもありましたが、物語が始まってから初のガウナ討伐成功、しかも主人公大活躍で非常に燃えました^^{/netabare}
また、主人公を中心としたキャラクター同士の人間ドラマ(日常、ラブコメ)も描かれており、さらにガウナについての謎はもちろんのこと、長道の生い立ちやシドニアの歴史について など、さまざまな要素が満載でした^^
物語を追っていくごとにそれらの謎が徐々に明かされていく流れも良かったです。
キャラクター達も多彩で面白味がありました。
遺伝子操作によって、食事を毎日摂らなくとも「光合成」により栄養補給して生活が出来るシドニアの住民たち。
その中には両性類がいたり、クローン姉妹がいたり。そして寮母が熊だったり。
最初観た時はさすがにちょっとビックリでしたw
主人公の長道は 正統派といえば正統派の主人公なのですが、地下で生活してきたこともあって 対人関係も不十分なうえ、わりと世間知らずのちょっぴりズレたキャラでした。
でも、基本的には素直でいい子です。かなり鈍感ではあるけど…( `ー´)w
そして、ことあるごとによく負傷してたな~という印象w
でも、オドオドした普段とはうって変わって、戦闘時には勇敢で機敏な様子に変わる。そのギャップが良い感じでした^^
『主人公補正か?』と思うところはあれど、決めるときは迷わず決めて
くれるので、変にウジウジしないのも良かったですね。
そして、エリートキャラの岐神 海苔夫。
このキャラには序盤からイライラさせられつつも、同時に先の動向がとにかく気になったキャラでした^^
{netabare}腕は確かにあるけど、プライドは人一倍高いし差別意識も強い。
そしてなにより嫉妬深い((+_+))
平気で手柄を横取りしたり、陰謀を企てて長道を英雄の座から引きずり下ろそうとしたり…
でもそれでいて度胸のない豆腐メンタルさんでした^^;
紅雀戦で戦意喪失した後、すっかり廃人になってました…。
最後は長道に再び『一緒に戦おう』と告げられ涙。
この涙はいったい何を表わしていたんだろう?
素直に嬉しかったのか、それともプライドを傷つけられて悔しかったのか。
とまぁ、そんな感じで1期は終わりましたが、
彼はいい意味でも悪い意味でも人間味があるキャラだったと思います^^
彼の今後がますます気になりますね。{/netabare}
放送終了後、第2期の制作が決まりましたね(∩´∀`)∩
1クールでは間違いなく収まる内容のものではないと思ってたので、素直に嬉しかったと同時に安心しました^^
ガウナの謎についてはとくに1期ではほぼ明らかにならなかったので、その辺の真相も気になります。
{netabare}5話で星白ちゃんが言っていましたが、
ガウナは本当は人間と対話したくて、でもそれが人間に通じるような対話方法ではないがゆえに 攻撃していると見られているのかもしれませんしね。{/netabare}
しかし、ちょっとばかし不満な点はありました。
戦闘がダイジェストみたいになってたり、映像の使いまわしだったり…
{netabare}新型の衛人が出てきたところはかなり唐突だったような気も><{/netabare}
というような細かいことは気になりましたが、
全体としては春アニメの中でも上位に入るくらい楽しめたので満足です^^
ロボはそんなに得意じゃないのですが 戦闘は魅入ったし、
深みのあるSFとキャラの魅力にはとくに惹かれた一作でした。
原作は読んでる途中ですがまだ2期があるので、この1期でやったところまで読んで、一回止めておこうと思います*
●OP:「シドニア」/angela
●ED:「掌 -show-」/喜多村英梨
ウチクダケーー(*´ω`*)♪
OPの軍歌のところと、サビからの盛り上がりが好きです。
長道が発進ゲートから一気に加速して出動するあのシーンがお気に入りです。
■好きなキャラ■
勢威さんとイザナで迷いますが…イザナかな^^
両性キャラで一人称は「僕」。普段も少年っぽい佇まいですが、長道の前では自然と女の子っぽくなってるのが何より可愛い*
それに健気だし、常に長道の味方でいてあげるところも良いですね。
そして前述したけど膨れ顔がイイ!
CVをされている豊崎愛生さんの やや低めの少年ボイスの中に女の子っぽさも含まれた演技が良い感じでした^^
~~小ネタ~~
{netabare}
既に知ってる方も もしかしたらいるかもだけど…
6話で長道のロッカーにお米を敷き詰めて入れたのは海苔夫さんらしいですw
(原作者・弐瓶勉さんのツイートにて明らかになりましたw)
たしかにあれは、善意に見せかけた完全なる悪意でしたね^^;{/netabare}