退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
僕は重ねる、二人の記憶。私は巡る、二人の記録。
◎放送時期:2014年4月~6月(全12話)
◎ジャンル:青春
●原作:葉月抹茶(「月刊ガンガンJOKER」スクウェア・エニックス刊)
●監督:岩崎太郎 ●シリーズ構成:菅正太郎
●キャラクターデザイン:山﨑絵里 ●アニメーション制作:ブレインズ・ベース
■あらすじ■
高校二年生の長谷祐樹は、普段から他人と関わらずに一人でいる
クラスメイト・藤宮香織に『友達になってください』と話しかける。
だが、彼女は「友達との記憶を一週間で失くしてしまう」という
問題を抱えていた。
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☆★感想★☆
※原作未読。
優しいタッチでふんわり描かれた作画とキャラ絵は親しみやすいですね。
長谷君の頭のチョロ毛?が気になりますw
あらすじに書いたとおり、「友達との記憶」が一週間しか維持できない
ヒロインの藤宮さんに対して 主人公の長谷君が友達になろうと幾度も
奮闘し、「記憶と記録を重ねていく」青春ストーリーです^^
しかし、この藤宮さんの記憶についての設定が少しリアリティに欠けます。
実際に「健忘症」というもので、心的外傷やストレスにより全体あるいは
部分的に起こる記憶障害があるらしいのですが、藤宮さんのように
「友達の記憶のみが定期的にリセットする」障害は実在しません><
ハッキリ言って、この設定があるためにストーリーもわりとご都合展開です。
なのでこれから観ようかなと思ってる方は、
あまり「リアル目線で捉えずに」観ることをおススメします^^
そして、あくまで「フレンズ=友達」をメイン題材にしたストーリーである
ということも分かったうえで観た方がいいと思います。
{netabare}記憶障害の本格的な「克服」については一切の描写がなかったですしね^^;{/netabare}
私は同じ記憶喪失ものでは「ef - a tale of memories.」の
千尋と蓮治の話が好きだったので、この作品にも そのような切なく泣ける
ストーリー展開を期待していました。
けど、個人的にはefのような「重たさ」もなければ、
「感動」ということもありませんでした。
たぶん、
設定もefと似ていたのもあって期待値が上がり過ぎていたのかもしれません><
それでも、
「甘酸っぱい青春もの」としては楽しく観ることができたと思います。
キャラクター達もなかなかに魅力的で、微笑ましいやりとりを見ていて
『ああ~青春だなぁ』と毎回ニヤニヤしてましたw
長谷君は女々しくてちょっとヘタレな主人公なので、
観ていてイライラしてしまう人も少なくないかと思われます。
けど、彼のダメダメながらも 真っ直ぐに 藤宮さんとその
藤宮さんの抱える問題と向き合い、少しづつ距離を縮めていく姿は
観ていてだんだんと応援したくなりました^^
{netabare}考えてみれば、あれだけ重い問題を抱えた相手に対して「友達になりたい」
という思いを最後まで貫き通したんだし^^
普通じゃなかなか出来ることじゃないですよね。
ただ、終盤で九条君の過去と今の自分を重ねてしまい、
藤宮さんと距離をとろうとしてしまったことが私的マイナスポイントかな^^;
九条君の登場で藤宮さんの記憶が再びリセットされはしたけど、
それにも負けずに記憶を取り戻そうと せっかく前向きな姿勢だったのに…
個人的にはここまできたんだから、
あそこは引かずに踏ん張って欲しかったですね^^;{/netabare}
ヒロインの藤宮さんはとにかく天使(*´ω`*)
(お母さんも天使でしたwまさに天使親子!藤宮家の子になりたい…)
純粋すぎるくらいに純粋。そして少し天然なところもあり。
でもそれでいて、強いところもありました。
{netabare}毎週月曜日に必ず記憶がリセットされてしまうって相当な恐怖ですよね><
たとえ日記を書いたとしても翌週には「記憶」としては忘れてしまうので、
その日記に書かれている事が事実なのか、長谷君が本当に
日記の長谷君なのかすらも分からなくなる。
でも藤宮さんはその恐怖を感じながらも、
毎週月曜日にあの屋上で必ず長谷君のことを待っていた。
そして 終盤で自分の記憶障害の原因が分かった後、
ショックを受けながらも彼女は「過去より今」を見つめ、
前向きに受け止めていました。
そんな藤宮さんの繊細ながら真っ直ぐな強さも、
私は魅力の一つなんじゃないかと思いました^^{/netabare}
CVをされている雨宮天さんの透き通った可愛らしい声もとてもよく
ハマっていました。
そしてなにより脇キャラの2人(桐生君・山岸さん)がストーリーの中で
とてもいいポジションを築いていました^^
長谷君の親友である桐生君は 不愛想だけどとてもよく気が利いて、
なにかと世話焼きなイケメンキャラ。
{netabare}長谷君が藤宮さんとの距離を縮められたのは、彼のおかげでもありますもんね。
ホントに毎回といっていいほどGJでしたw{/netabare}
山岸さんは物忘れが激しいポワポワ系女子。
常にポジティブシンキングで友達思いのとてもいい子でした^^
4人の中でもムードメーカー的な存在でした。
彼女がいたからこそ場が和んで、良い雰囲気を保てていたように思います。
藤宮さんが天使なら、山岸さんは妖精ですね(*´ω`*)
{netabare}そして終盤の2人のやりとりに終始ニヤけっぱなしでした^^
小学校時代、いじめられていた山岸さんにこっそり勉強の手助けを
していたのがまさかの桐生君だったとは!
桐生君の世話焼きっぷりは小学校の頃からだったんですねw
そんな桐生君に天然とはいえ
『旦那さんになってください』と言う山岸さん( ゚Д゚)
その後、照れ隠しにゲンコツして裏でこっそり赤くなる桐生君。
あのくだりは頬が緩み過ぎてヤバかったですw
この2人メインのお話もOVAとかで描いてくれないかな~、なんて
密かに思ってますw
というか終盤はもうぶっちゃけ、
この2人の関係の方が気になってしょうがなかったですww{/netabare}
ストーリーの着地点としては無難で、綺麗に締めていたと思います。
{netabare}でも根本的なことは何も解決していないので、原作のこの先の展開が
どうなるかが気になるところですね。
2期も円盤の売れ行きと、この先の原作の展開次第かなって思います。{/netabare}
期待値よりも少し下を行ってしまった作品でしたが、
キャラの良さもあってそれなりに楽しめました^^
時間があれば、原作を追ってみようかなと思います。
●OP:「虹のかけら」/ 昆夏美
●ED:「奏(かなで)」/雨宮天
ED曲は有名なスキマスイッチの名曲カバーですね。
原曲が好きだったのもあり、
今回アニメの主題歌として聴けたのは嬉しかったです^^
雨宮天さん、歌声も素敵ですね。
こないだ音楽番組「ミュージックフェア」でスキマスイッチとコラボで
生歌披露されてましたが、生歌も上手くてびっくりでした。
そして容姿も美人さん!
夏アニメも既にメインばかりですし、今後の活躍が楽しみな新人さんです^^
■好きなキャラ■
やっぱり、桐生君と山岸さんの2人かな^^
理由は前述したとおりですw