退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
セーラー服もお洒落着も女性にとっては戦闘服
濃厚な昭和臭が魅力の熱血学園バトル
挙げ出したらキリが無いオマージュ&パロディから成る多彩な演出、シリアスとギャグが目紛しく入れ替わり渾然一体となりながら怒涛の勢いで展開していくストーリー、1話目からの勢いそのままに最後まで駆け抜けた疾走っぷりに拍手です
単純な勧善懲悪と思いきや次々に対立構図を変化させていったシナリオも見事でした
とにかくこれほど熱い女同士の戦いはあまり記憶にありませんね
女尊男卑の傾向が強い最近のラノベや漫画は確かに如何なものかと思いうけれど、この作品からは女性の強さがどストレートに伝わってきました
重ねてどの女性キャラも魅力的でしたね
勿論男性キャラも申し分ないのですが、それ以上に女性キャラが充実していました
中でも満艦飾マコ、彼女の精神的な強さは流子を通して多くの視聴者を元気付けたと思います
あと、神衣着用を女性限定としたのも納得、血液の喪失再生を毎月繰り返す女性だからこそ着こなせる仕様ですよね
例えば2クール目のOPで流子と皐月が自らの血を撒き散らしながら切り合うシーン
たしか「北斗の拳」に同じような流血シーンがありましたけど、流石のケンシロウもラオウも白目剥いてぶっ倒れていましたから
実を言いますと序盤の印象はそれほどでもなかったんです
冒頭で述べたとおりスピーディーでハチャメチャな展開がこの作品の売りですが、これが逆に苦痛に思えたのでしょう
置いてけぼりを食らうという不安から脳内は常にフル稼動、これがかなりのストレスだったんですね
ただそのストレスを払拭してくれたのが7話「憎みきれないろくでなし」
満艦飾家が裕福になることで大切なものを失っていく様を描いたエピソード、それまでの流れから予想だにしなかった展開でした
そのあとからでしょうか
それまでストレスに感じたシリアスパートとギャグパートの切り変わりが逆に心地良く思えるようになったんです
それからは最終話まで早かったですね~
えっ?もう終わり?って感じでした
続編が期待できないストーリー故に、二度とマコを見れないと思うと寂しくて寂しくて(笑)
そんな私を迎えてくれたのは最高のラスト、最終話はまさに神回でした
{netabare}鮮血最後の台詞、流子全裸キャッチ、そして三人デート、それを見守る四天王、蟇郡の花束・・・{/netabare}
「人間と服」というテーマに沿った、記憶に残る素晴らしいエンディングだったと思います