北山アキ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
なぜか1期より面白い
原作未読
1期は安心して観られたけれども、
受験の失敗から来る落ち込みと、新しい環境の新鮮さがもたらす高揚の
躁鬱両極端を行き来する感情曲線にちょっと単純化されていた。
2期では、1期で経済動物に向き合い、自分に向き合った八軒が
他人に向き合ってゆく方向に舵を切る。
感情曲線は、根拠も無く来てくれると信じていた未来が、
実は選ばなくてはいけないものだと気づき始めた年頃の
焦燥を描くようになった。
物事をハッピーかアンハッピーかで判断する無邪気さが終われば、
ほろ苦さや甘酸っぱさが味わえるようになる。
だから2期には青春ものとしての物語の成熟があった。
そこからさらに年食うと、
若いっていう言い訳が無くなってからも
死ぬまでもがき続けなきゃいけないと分かって、
ちょっと絶望したりするんだけどな。
諦観じみた悟りを開いちゃったりな。
と考えるとやっぱり若さって特権だな。