sherlock さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
黒いルフを白いルフに変える力それは…【“他人を許す自分”を許せる心】…
今回はアラジンやアリババ、モルジアナがシンドリアを後にし
それぞれが新たな旅へ歩みだして行くところから物語ははじまっていく
正直言うとアリババの魔装習得やモルジアナの眷属器制御はほとんど記憶にない…てか放送した?笑
あまりにも話がとび過ぎてて話がとんだかどうかもわからないレベルだww
まぁ、それはさておき… ←早速、さて置いちゃうのかよっ!!笑
今回の話の中で一番感慨深かったのはやはりマグノシュタットの5等許可区…
地上で使用される魔法道具の動力源として恒常的に魔力を吸い取られている5等の人々の扱い…
皆さんはこれに関しておそらく様々な感情を抱くことだろう
彼らの病気の治療は魔導士が行い、労働の義務はなく
食糧や家屋が用意され飢えや寒さの心配もない
魔法を使えない非魔導士が魔導士と助け合って生きていくために必要な“犠牲”だと考える者もいるだろう
その一方で、非魔導士の中でも血縁や貧富の差により優劣をつける必要はないと考える者もいるだろう
ただ、人間を階級化するこの奴隷制度の是非を考えるのは非常に難しい
なぜなら今回のマルガのように外の世界を全く知らない者にとっては外の世界の話を聞くという
“ほんの小さな幸せも大きな幸せとして感じることができる”からだ
そして、彼らは人生における自分達の出生を嘆くのがわずか数年足らずで
あとは自分の運命を受け入れ一分一秒を精一杯生きていること
それに対して何もかも与えられ幸せを当たり前だと感じてしまっている者が人生において生きる意味を失くし自殺すること
これらを踏まえて考えると果たしてどちらが幸せなのだろう…
もちろん、道徳心や倫理に反するという言葉で奴隷制度を否定するのは簡単だ
でも、奴隷の人々の立場に立っていない我々が奴隷制度を否定するのは“ただの自己満足”なのではないか?
今回のように奴隷の人々にもある程度の扶助があればそれはそれで弱肉強食という自然界の理に従っているのではないか?
現代の我々にこの奴隷制度は全く縁が無いように思うだろうが
“いじめ”という問題はこの『人の優劣』という奴隷制度時代からの名残が今もなお生き続け
無くなっていないことに気づいているだろうか…
ヒトという生き物は誰かと比べながら生きている限り“優劣”により“安心感”を得ようとする気持ちを内包している…
つまりこの生物としての根本的な体系がなくならないうちは奴隷制度のような階級性がなくなることは決してないだろう…
どちらが正しいとは一概に言えない…
ただ、ここで僕が重要視したいこと…それは
タイトルにも書いたように
{netabare}【“他人を許す自分”を許せる心】{/netabare}
これは{netabare}劣った他人を卑下すべきではないという考え方{/netabare}と
{netabare}人と比べている自分を認め改めようという考え方{/netabare}とを合わせもった心をもつべきだという意味である
僕はこの心意気が現代の奴隷制度“いじめ”を失くす(正確には生まれない)ために大切にすべき心ではないかと思っている
(人それぞれ考え方は違うので意見募集してます!!ww)
は~い、なんかアニメと全く関係ない重苦しい真面目な話になってしまいましたが…
このアニメは練紅覇のジン(レラージュ)の○○がもう一度見t…じゃなくて笑
人の醜い心(黒いジン)も皆の力を合わせて助け合えばきっといつかなくなっていくと教えてくれるアニメなので
興味がある方はぜひ一度観てみてはいかがでしょうか(≧◇≦)