くらうち さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
コミュ障のバイブル
観ていてとても癒やされる作品です。
私が好きな話は「ニャンコ徒然帳」です。
番外編なんですけどね。
夏目とニャンコ先生が喧嘩してしまったのをキッカケに、珍しくニャンコ先生視点で物語が描かれます。
「人は何と脆弱な生き物だ…弱いものは嫌いなんだ。弱いくせして他人を気使い、力もないくせに必死に誰かを守ろうとする。この娘も、アイツも…」
ホントは人間が好きなんですねー
なーつめー!と駆け寄っていくラストがたまりません。
夏目友人帳は、癒しアニメの最高峰であると共に、コミュ障のバイブルでもあると思います。
幼少期から親戚をたらい回しにされ、大人の汚い部分ばかり見てきた。妖怪が見えるせいで友達からいじめられてきた。
そういったトラウマから、夏目は人に対して心を閉ざしてしまうだけでなく、人の心に踏み込むこともしなくなってしまいます。
しかし、妖達との関わりを通じて、藤原夫妻だけでなく友人達にも「頼る」ことができるようなります。
こんなこと頼んだら迷惑なんじゃないだろうか?そうやって萎縮して、全部自分で抱え込んでしまう。
でも、自分から頼ることで、相手は信頼を感じることができるんですね。これがコミュニケーションにとって大事なんだと再確認させられました。
アニメは原作以上に面白いですね。
音楽や声優(特に井上和彦さん)が、原作の温かい雰因気を見事に演出できているからでしょうか。
OPEDは一期が一番いいですね。
特に夏夕空は最高に癒やされます。疲れたときにいつも聞いてます。
あー、早く5期やらないかな。