まごん さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
剣で道を切り開く
2022年、ヘッドギア型のハードを被ることで脳の電気信号を信号素子で回収しソフトが作り出す信号と繋げることでゲーム世界で現実同様体を動かくことが可能となった。
そのゲームソフトとして待ちに待ったMMORPG、ソードアート・オンライン(SAO)が発売される。ゲーム内で実際に体を動かしモンスターを倒していく感覚に先行プレイヤーとしてβテストに参加したユーザーの評価は最高潮。ついに本格始動が開始され、初回限定1万人プレイヤーがゲームの舞台である浮遊城アインクラッドへ向けてVR世界にダイブする。
主人公であるキリト(桐ヶ谷和人)は当時14歳。根っからのゲーマーでSAOのβテスト経験者でもあり、ベータテスター全員に贈られるソフト優先購入券でソフトを入手し、ハードであるナーヴギアを被りアインクラッドへダイブする。そこで出会ったプレイヤーであるクラインと仲良くなりテスターとしての経験を活かしクラインにレクチャーをする。そこでひと区切りついたところでログアウトをしようとするクラインがログアウトボタンがメインメニューから消えていることに気づく。
突然の鐘の音に意識を奪われたと思うと次に見たのは全プレイヤーがダイブしてゲームが始まる町、はじまりの街へ転送されている光景。他のプレイヤーが戸惑っている中、空が赤く染まりこのゲームのGMでありゲーム製作者である茅場晶彦が現れる。茅場晶彦からゲーム内で死亡した場合ナーヴギアが発する高出力マイクロウェーブがプレイヤーの脳を焼き絶命させるとの絶望的な事実を伝えられ困惑するプレイヤー。ログアウト不可能な状況でゲームから開放される手段はたった一つ、『浮遊城アインクラッド最上階、第100層にいるボスを倒しゲームをクリアすること』。
茅場晶彦は現実世界に戻りたければゲームを攻略しろと言い残し空から忽然と消える。ゲームが紛れもない現実へと変貌したことによりプレイヤーは正気を失い、泣き叫び怒号を上げその場で売れ入れ難い事実に只々混乱するばかり。その中でキリトを含めるベータテスターは自分を強化するためにいち早く次の村へと向かおうとする。SAOで初めての友人であるクラインを残し次の村へ向けただ走り出すキリト。後悔を振り払う勢いでモンスターへと向かっていった…
キリトはソロプレイヤーとして迷宮区(ダンジョン)に潜り日々己の剣技とステータスをあげていた。クラインを見捨ててから人と関わることより拒んでいたキリトは未だにギルドにも入らず命を削る戦いに見を投じていた。そんなキリトを気にかけていたプレイヤーであるアスナ(結城明日奈)に少しずつ心を開くようになり、段々とキリトの塞ぎがちな考えが変わっていく。
ゲームが開始されて2年が経過し、アスナの所属している最強ギルド、血盟騎士団の団長であるヒースクリフがGM、つまり茅場晶彦であることを見破ったキリトはゲームのラスボスでもあるヒースクリフに決闘を挑む。しかし、過度システムアシストでSAO最高の反応速度を誇るキリトを圧倒しとどめを刺そうとするも、アスナが身代わりとなりゲーム世界から退場する。目の前でアスナを殺されたキリトは方針し、キリトもHPを全損してしまう。全損したHPを見てアスナとのゲームクリアの約束を思い出しシステムを上回る力を発揮しヒースクリフと相打ちに持ち込む。
ヒースクリフを倒したことでゲームクリアとなりアインクラッドから別の場所へと移動したキリトとアスナは、ラスボス兼GMである茅場晶彦から全プレイヤーのログアウトが確認されたことを聞かされ、ゲーム世界から退場する。2年間という長い時間ゲームの中に幽閉され、ついにゲームをクリアした時点でのプレイヤー数は約6000人だった。
SAOから生還して、アスナの居場所を突き止めたキリトはアスナの病室を訪ねるが、アスナはベッドに横たわっていた。アスナを含め300人の元SAOプレイヤーはゲームからログアウトできず現実へ復帰していない事実を伝えられ目覚めないアスナをひたすら待ち続けてたキリトの前にアスナの父と婚約者である須郷信之と偶然病室で会ってしまう。アスナの父が病室をさり、須郷とふたりきりになったキリトは、須郷の本性を知り1週間後に行われる結婚式までにアスナを現実に復帰させるべく手がかりを探す。そこへSAO内で知り合った友人であるエギルからメールが届き、2年間で新たに発売されたアルヴヘイム・オンライン(ALO)内にアスナに似たプレイヤーの画像があるという情報を入手し、再びナーヴギアを被りVR世界へとダイブする。
黒が好きなキリトは影妖精(スプリガン)という種族を選択しゲームを始めるが、バグか何かでホームタウンへ転送されず森へ落ちてしまう。そこでプレイヤー同士の戦闘を目撃したキリトは襲われている方、リーファを助け、成り行きで助けたプレイヤーとアスナの目撃情報のある『世界樹』へと向け旅立つ。
世界樹へたどり着いたキリトはアスナを救うべく、グランドクエストをたった一人で受け、数えきれないほどのモンスターと一度に戦い、負けてしまう。そこでリーファに助けられ生き返らせてもらったがまたグランドクエストを一人で受けようとするキリトを止めるが、その時にキリトが兄であると知り、またリーファが妹の直葉であると知ったキリトは互いに動揺し直葉のほうがログアウトしてしまう。
兄のことを好きな直葉は現実世界の和人(キリト)がアスナのことを強く思っていることに気づき、ゲーム世界でキリトが和人だと知らずに恋心を抱いていたことに裏切られた感覚に陥り、泣きじゃくるが兄である和人にALOで待ってると言われ、ALO内でバトルしお互いの伝えたいことをしっかりと伝え仲直りをする。
再びグランドクエストを攻略するべくキリト、リーファ、そしてリーファのクラスメイトのレコンの3人で攻略を試みるが、敵の数の多さに苦戦を強いられる。諦めかけていたところにシーフとケットシーの領主であるサクヤとアリシャとその援軍のおかげで無事世界樹内へと侵入を果たす。
侵入したキリトはアスナを探し世界樹内を走り回る。世界樹の枝の上を走りアスナのいる鳥かごへとひたすら走り、やっとの思いでアスナと再開する。が、ALOのGMでアスナを捉えていた張本人であるオベイロン(須郷)に見つかり、導入予定の重力魔法で身動きを封じられてしまう。システムの力を悪用しアスナに卑劣な行為を働くオベイロンを見て、必死の思い出アスナを救うため体を動かそうとするが、強力すぎる重力魔法のせいで起き上がることすらできない。そんな自分の無力さを思い知り諦めかけたキリトにどこからか声がかかる。
謎の声の主に「立ち給え、キリトくん」と言葉をかけられ、諦めかけていた重力魔法への抵抗を再開し、見事打ち勝つ。攻撃を加えてきたオベイロンを受け止めGM権限を奪い自分と同じ土俵に下げる。痛覚を調整するペインアブソーバをレベル0に設定し、現実での痛みとほぼ同じ状態にしオベイロンへと斬りかかる。オベイロンを倒しアスナを救出したキリトは、アスナに会いに行くと約束をし、ゲームからログアウトさせる。
現実世界へ戻ってきたキリトは1番にアスナに会うべく家を飛び出す。病院につき駐車場を駆け抜けていると車の陰から人が飛び出し、キリトの右腕をナイフで切り裂く。飛び出してきた相手は先ほどALO内で倒したオベイロンこと須郷信之。ゲーム内で受けた痛覚が現実世界にも影響を与えているせいか痛みで精神に異常をきたし泣きながら斬りかかってくる。そんな須郷をキリトは1プレイヤーとして哀れみ、アスナへ卑劣な行為を働いた罰をと思い殺そうとするも、直前で踏みとどまりアスナの病室へと向かう。病室へ行くと死の呪縛から解放され、現実へ戻ることができたアスナが外を眺めていた。目覚めて間もないアスナには音がよく聞こえないが、キリトが言っていることの意味を察し抱きしめ合う。SAOクリア時に約束した現実世界での再開を果たし、ようやくSAOから解放されたと実感したアスナは、外の風景にSAO時代のキリトとアスナの姿が消え去っていくのが見えていた…