kamaboko08 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
主人公が不憫…
極秘研究の末、「プレイヤー」という怪物に姿を変える人間に対抗する存在として作られた「ZET」であるジン。そして大企業の息子で自分の正義を貫こうと「アルファス」のスーツを着ることになるコウガというキャラクターがメインのお話。
ホームレス出身で祖父である神崎から、”人”としてあるべき姿を教えられてきたジンと、テレビのヒーローに憧れて悪を倒す正義になりたいと思っていたコウガ。
対照的な二人が見る「正義」とは、「悪」とは、「希望」とは何なのか、というお話。
人間世界のルールの下で生きていたくない「プレイヤー」達の出現から人々を守るために「ZET」として姿を変えることを選んだジンですが、大切な人を作ってはいけないと言われ、おばさんと離れさせられたり、せっかくできた愛する女性(田中)を失ってしまったりと、いろいろ不憫でかわいそうでした。
アニメの終わりは、結局人間の犯した罪(プレイヤーという存在を作ってしまったアマギコーポレーションの罪)をジン一人が背負ってしまったような気がして切なかったです。
コウガも自分の正義をつきつめて行ったとは思うのですが、私的にはそれでいいのか…と思うところも多く、結果、父親を超えてアマギをコウガが継いで父の罪を背負っていくとしても、ジンの背負った運命の重さには敵わないんじゃないかなと思ったり。
つまり、コウガは小さい頃からジンには敵わなかったってことかもしれませんが。
私的には、ジンと田中に幸せになって欲しかったです。