sherlock さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人生で落馬しても決して手綱を離してはいけない…馬に踏まれて学ぶこともある…
『のうりん』のレビューで公言した通りこのレビューでは
農業を通して学んだことを“一応”真面目に書いてみる笑
まず、今回は御影と一緒にいる時間が長く
御影の喜怒哀楽様々な表情を見られたのが前期との大きな違いではないだろうか
御影が泣きながら頼ってくる姿は可愛すぎて男心をくすぐった(//▽//)
また、御影が興奮したときに思わず発した北海道弁が聞けて“なまら”嬉しかったww
ストーリーとしては
エゾノー祭準備、駒場牧場倒産のあと、御影の夢への応援が一番の見どころだと思う
ただ、個人的には八軒と父親の口論の方が学ぶことは多かった
『怪我をしてしまった家畜』と『一度失敗した人間』…
ここに大きな違いがあるとすればそれは
{netabare}再び好機を与えられた際に前回以上の成果をあげられるかどうか…{/netabare}
家畜は自分を周囲の者と比較しないため怪我を汚点として受け入れない
しかし人は誰かを意識しながら生き、己の中で優劣を決めている
よって失敗は汚点として受け入れられる
ここからの行動が経済動物と人で大きな差が生まれてくる瞬間で
人が色々な意味で大きく変化していく岐路となる
ただ最近ふと思うのは、上記のことだけでは解決できないこともあり
{netabare}【失敗を失敗と思わずに進んでいく道】{/netabare}もあるということである
失敗したからと言って必ずしも次が成功するとは限らない
むしろ不条理な世の中は失敗の方が多いだろう…
すると、その度に成長しなければならないという“プレッシャー”を常に受け続けることになる
だからこそ人は失敗を失敗と思わず“逃げる”という選択肢もあるのだ
八軒は最初厳しい学力競争に敗れひどく悩んでいた
しかし、大蝦夷農業高等学校で自分よりも勉強できないのに
全く違う環境で一生懸命夢を追いかけている人々に触れ
自分の中で一番大切にしていたものがこれほどまでに小さいものだったのかと気づかされる
つまり八軒が学力競争に敗れたことを“失敗”としてではなく
彼らに出会い自分の人生観を大きく変えてくれる道に進むための“きっかけ”だったと捉えられればそれでいいのだ
結果的には失敗を失敗と思えない経済動物と同じであるが
その過程には何よりも大切でかけがえのないものを得ている…
<ここからはアニメの内容とあまり関係ないので読まなくて大丈夫です!!>
{netabare}
実は僕も高校までは親に敷かれたレールの上を生きてきて
大学受験で初めて父親ともめた
僕を過大評価している父親と自分の事を一番よく分かっている自分との間に
大きな食い違いが生じたからだ
憤怒の気持ちは一切生まれなかったが自分の事をよくわかっていると信じていただけに
残念な気持ちを隠せなかった…
そのせいか今は
親に負担をかけないようとにかく自分の身の上は話さないし
決して嫌いなわけじゃないがとにかく親と関わりたくないと思っている
もちろん今まで育ててくれた感謝の気持ちは大切にしているが
それと僕の人生を決める決定権とは話が別だ
社会人になって結婚したらきっと親の気持ちがわかるのだろうが
とりあえず今は今まで払ってもらったお金を全部返したら一切の縁を切りたいとまで思うこともある{/netabare}
は~い、ということで久しぶりに(?笑)鬱な話を語ってしまいましたがww
このアニメは御影に“馬”のりになってもらいt…じゃなくてww
駒場のように夢を“諦める”のではなく“変える”という考え方もあるのだと学び
御影のように好きなことなら嫌いなことでも一所懸命に頑張らないといけないのだと
改めて感じさせてくれるアニメなので
興味がある方はぜひ一度観てみてはいかがでしょうかヽ(^o^)丿
P.S.
心に響いた八軒の一言:できの悪いジャガイモでも芽は出る