ひげ さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
すべてにおいて作り方がうまい
原作はアキラの同世代、フォロワー、アニメ版はスタッフからパトやビバップの後継者ってところか・・・
読者置いてけぼりでオタクくさい原作(特に2はwwもう宗教)押井節全開で難解な映画版と違い、原作極冒頭1話だけの公安警察?だった部分だけを思いっきり広げた。
名前しか決まっていないようなキャラクターたちもいろいろ設定をくっつけてより個性的に。
大人の鑑賞に余裕過ぎるほど耐えられ、難しいけど理解可能な刑事ドラマ。
ストーリーの舞台はほとんどの人間が脳神経をネットに接続できるようにしている『電脳』化社会といわれる近未来。
怪我や病気もサイボーグ化でどうにかしてしまう『擬体化』も常識となっている。
そんな近未来日本での公安警察 9課『攻殻機動隊』の活躍を描く。
一話完結もので進んでいくがやがて笑い男というひとつの事件にメンバーたちはたどり着く。
原作共々作品中人間とはなんぞや、どこまでが人間か?というのがテーマにある、アンドロイドと全身擬体人間の違いは?
ゴースト(脳内にある魂のようなもの)という不明瞭なものしかないではないか?
そんな感じの話なんですが。あくまでそれは人間側の苦悩です。
本作ではまさかの逆説的に機械(AI)が最終的に進化したらそれは生物ではないか?というww
自己の保存のため奉仕をすることによって得る人間からの報酬(メンテ、情報)及び機械の存在意義が情報の共有、蓄積がであるとすると、機械側が人間に反抗するメリットはまったくない。
よって機械の反乱など起きないという話は原作でもあるが。
話を戻すが非常に原作のドライな内容とは裏腹にまさかのおセンチなお話である。逆に泣けてしまいます。。タチコマあってのTV版攻殻だとあらためて感じます。
映画版を経験してるので演者さんたちのレベルがぜんぜん違うのも特徴。かっこよすぎます。
そうそうこれがおもしろかったら元ネタの「ブレードランナー」みてね!!いまはDVDもツタヤあたりで激安と聞いた。