まるを さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ジャズの気持ちよさ! 佐世保弁萌え!
長崎県佐世保の某高校
典型的なメガネの金持ちボクチャンが東京から転校してくる。
いまいちクラスに馴染めない。そんな彼が
ふとしたきっかけで出会ったコワモテの不良()生徒。
通常ではおよそ接点など考えられないこの二人だったが、
実は「音楽」という共通点があったのだ。
不良君の幼なじみのお下げパッツン美少女も登場。
メガネ君はそこから、音楽のほんとうの楽しさ、真の友情、
三角関係含みのほろにがい恋の味、喧嘩のしかた、等々
経験し成長したりしなかったりする。
本作の魅力は、とにかくJazz!Jazz!Jazz!である。
いわゆる「スタンダードジャズ」の名曲がこれでもかとばかり
に次々と登場、入門者向けジャズの魅力に溢れている。
さらにそれを国内気鋭のプレイヤーが実際に演奏し収録、
動きも忠実にモーションキャプチャする気合の入り方。
これが大変効果的で、作中の演奏シーンは迫力満点。
メガネ君の上達につれ、演奏もだんだん凄くなってくるが、
とくに7話後半の演奏シーンは極めつけ。あまりに凄いので
各動画サイトで切り出されうpされているが、本作観る予定
の方、興味ある方は絶対先に観てはいけない。これを我慢して
未見のまま本編を視聴すれば、最高の音楽的カタルシスが
得られることを請け合う。
ぜひ、よい音響環境で視聴してほしい。
ストーリー自体は原作との物量の差を考慮して、無難に編集
されており、1クールとしてはうまくまとめ、終わらせている。
また、友人にたまたま佐世保出身者がおり、本作を観たもらう機会が
あったので後日聞いたところ「主要なロケ地のディティールがリアル」
「方言がそこそこ、佐世保弁になっていて評価できる」とのこと。
そう、本作のもう一つの魅力は、ヒロインのお下げパッツン子
ちゃんの「佐世保弁萌えー」である。こちらも存分に堪能して
ほしい。