OZ さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
すーぱーそに子のドキュメンタリー
知っているのは
Nitroplusのイメージキャラクターな事だけで
どんなストーリーになるのか全くわからなかったが
第7話で思いがけぬ面白さに遭遇した2014冬アニメ
■すーぱーそに子のドキュメンタリー■
まず目に付いたのは
主人公 すーぱーそに子のヘッドフォンや
マネージャー北村の仮面など
設定が今一つピンとこない部分もあるが
1話完結型である為
どの話からでも観る事が出来
登場人物には良い人が多いので
終始ほのぼのと後味は悪くない。
反対に言えば物語に起伏は少なく
テンポが良い方ではないので
しばしば飽きがくる事もあるのが難点かな。
30分でやるより15分位が
作品の魅力を発揮出来たのかもしれない。
今作品の見所の一つに挙がる音楽面。
作中ですーぱーそに子が属する
バンド「第一宇宙速度」
バンドがメインの話かと観ていれば
音楽を全面に出す程でなく
合間に流れる曲はロックからバラードと
バラエティーに富んでなかなかだ。
OP「すぱそにっ♥」は
何度と流れるので耳に残るが
毎回変わるEDはOPの様に繰り返し流れない為
良い曲だった気もするが
思い出せる程ではなく印象は薄い。
ジャンルで言えば日常系なのだけど
ちょっとズレていて
2次元と3次元の間に位置する2.5次元感覚は
まるで実在する様な
すーぱーそに子の私生活に密着する
ドキュメント番組みたいだったね。
■際立つ第7話■
正直6話辺りで断念しようとしていたけれど
第7話「スターレイン」が思いがけぬ出来で
グッと引き込まれた。
冒頭から軽トラの荷台に揺られるそに子。
久し振りの休日にとりあえず北へ行こうと
そに子は一人 夜行バスに乗り 着の身着のまま新潟方面へ。
バス車内では訳ありの女性と出会い
駅のホームで寝過ごしてしまいそうな所を車掌さんに起こしてもらい
雨宿りしているガラス工房でとんぼ玉を作り
道中では優しいおじさんおばさんにスイカをもらい
旅先の温泉宿でゆったりと湯に浸かり
そこで偶然知った「星まつり」を見に行く。
途中で道に迷うが現れた狸に導かれ
星まつり会場に到着し
満天の星空に目を輝かすそに子が
作ったとんぼ玉を星にかざしてED。
なんて事ない一人ぶらり旅だが
旅で得た経験をED曲「スターレイン」に
結びつける構成は魅入ってしまったね。
一人旅ならではの出会いやハプニング
セリフも控えめで無音に響く虫の声など
そに子を通して旅の風景と風を感じられる
非常に良く出来たエピソードだ。
最初から最後まで構成や演出がズバ抜けていた7話は
全12話を通して最も楽しめた回だったな。
■あとがき■
途中で何度か断念しようと思ったけれど
なんだかんだで最後まで観れたね。
やはり7話の印象が良くて
2014冬アニメではベストエピソードになったものの
全体的に観ると各話の質にバラつきがあり
評価は低めになってしまった。
満足度 ★★★★☆☆☆☆☆☆ (4)