ひげ さんの感想・評価

4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

シャフト演出の集大成。ロリかっけーひとも、そうでないひともぜひ。

毎回怪異（妖怪）に関わった少女がでてきて同じく怪異に関わった（ている）主人公暦が問題を解決する。それだけの話です。

原作が秀逸な会話劇なのでそのテイストを旨く活かした演出で盛り上げます。
シャフトお家芸の紙芝居とは非常に相性がいい。
ただ動けばばいいってもんじゃねえってのも痛感させられる。
いや、動かないのに見れてしまうことが恐ろしい。
エヴァの真似といえばそうなんだけど、全然違う。
トメ絵の常識を超える時間で視聴者を拘束してくるくせに、おもしろいんだよ・・。
多く語られている通り、台詞はもとよりＢＧ含めての静動、緩急の付け方はおそろしく高レベル。こう見えて実は非常にダイナミック。

動かないからつまらないといいつつ全話見ちゃったあなた！その時点でヤツラの目的にまんまとハマっているんですよ？

原作では元々友達というかクラスメイトはいるけど携帯には登録しない、番号を覚えている程度の暦君。
人間強度が下がるからという謎の理由でハブじゃなくてどちらかというと、ほしくないってほうなのだが。
真の理由は登場人物を限界まで削ってシンプルな会話劇にしたいからだそうで。
アニメ化でなぜかまったくボッチな設定。
そもそもモブが誰もいねえじゃんかｗ。
あおりを受けて原作の続編でも。。。。

ガハラさんの落ちてくるシーンといい、ドリフかよと言いたくなる民倉荘、本当にやりたい放題。原作を読んでると何故そうなるのかと笑いとツッコミをいれたくなる。
東北か新潟あたりの田舎町の設定なのに、背景もすごく手近なｗ東京のロケハンｗ。彼女の乳首は東京タワー・・・もう好きにして・・・。

厳密にはライトノベルではないのでキャラクターもはっきりしておらず、原作既読者にはアニメ化においてキャラが一人歩きしだしたのも見所。

アニメ以降原作のキャラ設定の変遷をさらりとながし、気が狂ったオーディオコメンタリーを書きしゃべらせる、アニメになったからってハ○ヒみたいダラダラになるのはイヤだからもう書かないって言って2部を書いてくれる原作者が一番の変態でツンデレで神。
しかも全シリーズアニメ化してもらう気だよこの人・・・。
そういうわけでこの変な原作者と八九寺Pこそがシリーズの真の主役。

個人的に小汚いアロハイケメンオヤジって設定が決まった忍野メメがイチオシキャラ。マジでしびれる、あこがれる。
傷での活躍と、原作での美味しいとこをかっさらうような復活を期待してまってる。