Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
この静けさが懐かしい・・・
動物でも植物でもない、微生物や菌類とも違う、もっと命の原生体に近いモノ達、それらを総じて"蟲"と呼ぶ。それらは形や存在が曖昧で、存在を知るものは限られた"ヒト"のみである。"ヒト"と"蟲"が重なる時、人智を超えた妖しき現象が生まれ、その時 "ヒト"は初めて"蟲"の存在を知ることになる・・・
物語の導入部分から感じる事のできる、この作品独特の世界観・・・やっぱり気持ち良いですね^^
そして、丁寧に描かれた背景と心に響くSEも前作から引き続き健在です。
基本的に1話完結の物語なので、前作を見ていなくても内容は分かりそうですが、主人公のギンコ以外にも前作から登場しているキャラもこの特別編に登場するので、個人的には前作を視聴してからこの特別編を視聴する事をお薦めしたいと思います。
今回の特別篇「日蝕む翳(ひはむかげ)」は、太陽を蝕む・・・日食が題材となっています。
考えてみると日食そのものが非日常なので、この世界ではそこに蟲が関わっていてもおかしくはありません。
日食による蟲がヒトに及ぼす影響は・・・色々あるようですが、そこは作品をご覧下さい^^
この作品ならではの摩訶不思議な日食と・・・温かいヒトのドラマを見る事ができると思います。
個人的には淡幽さんの登場が、前作の中でも気になる存在だったので嬉しかったですね。
物語の最後に見せてくれた笑顔と一言・・・印象的でした^^
彼女の枷が早く外れる事を願っています。
この作品でも重さの中にある静けさと台詞の独特の「間」が単なる重い話に留めず、胸に一言一言が染み渡り視聴後に何とも言えない味わいを感じる事ができました。
続章の視聴を楽しみにしています^^