nani-kore さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
カヲル君がいっぱい。。でもうれしくない;;
前作「破」で、カヲル君が途中で止めたサードインパクト。
。。Airでも思ったけど、途中で止めたらダメなんです。
結果、人類がどれだけ滅びたのか分からないけど、アスカやミサトさんを始めとする、主要人物が生き残っていただけマシというものでしょうか。
本作「Q」は、そんなエヴァ世界の14年後です。
男性にとって、アラフォーのミサトさんは悲しい事実だと思われますが、アスカはエヴァの呪縛とやらで大丈夫。
アスカがアラサーになった日には、劇場へ足を運ぶ男性が激減するでしょうから、エヴァの呪縛という設定は不可欠でしょう。
14年間、アスカは戦い続けたみたいで、姿は年を取らずとも、彼女のあの凄まじいトラウマを吹っ切ったような、心の成長が見受けられます。
シンジは14年間、ただ眠っていたみたいです。
だから相変わらずの、ぐちゅぐちゅ少年のままのシンジ君です。。
中盤からカヲル君がいっぱい出てきて、シンジに接触します。
でも全然、うれしくありません。。
カヲル君の、女心を鷲掴みにする、絶大な魅力が掻き消えてしまったのです;
どーしちゃったの、カヲル君??
まず、美しくなくなってしまいました。。
カヲル君の美は、「破」をピークに盛り下がってしまったのです~~;;
あの、間延びした顔は、一体どーしちゃったのでしょう?
妙におっさん臭いです。。とてもエヴァ世界の15歳には見えません。
美少年が少年でなくなってどうするっ!!
。。コレが最大の理由ですが、カヲル君独特の神秘性も薄れたよーな。
カヲル君は、眉根を寄せて悩んではイカンよーな気がします。
カヲル君が最大の美を発揮した「破」においても、カヲル君の怒ったよーな顔には、正直馴染めませんでした。
つまり、カヲル君の神秘性は、レイとは別の視点で、感情を表に現さないところにあると思うのです。
カヲル君は、いつも余裕があって微笑んでいて、はかなげで憂いを秘めていなければ、その神秘的な魅力を発揮しないのではないでしょうか。。
「Q」の物語は独自性を帯びて、作品のクオリティも高いと思います。
でも、私はエヴァの中でカヲル君が一番好きだから、カヲル君が残念になってしまった時点で、「Q」は自分にとって残念な作品です。
他のカヲル君ファンにとっても、想いは同じではないでしょうか。
アスカファンにとっては、本作は心躍るアニメでしょう。
眼帯付きになっちゃったけど、「Q」のアスカは登場人物の中で、一番魅力的に輝いているからです。
ツンデレぶりも相変わらずで、ぐにゃぐにゃシンジをぐいぐい引っ張るカッコ良さです。
アスカは私も好きなキャラだけど。。同性には萌えられません;
「またすぐに会えるよ」
うん。
約束通り、時間を巻き戻す程の力(多分)を持つカヲル君は、すぐシンジに会いに来るだろう。
十中八九、次作で。
次作が出るのは数年後か、いつになるのか。。
。。次に逢うときは、どうかまた、神秘的な美しさを取り戻してね、カヲル君。