takarock さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「STEINS;GATE」のように ~退屈な劇場版の氾濫にドロップキック~
観る前は「正直シュタゲの内容うろ覚えだし、大丈夫かな。。」
と思っていましたが、何の問題もなかったです。
視聴前に(アニメ版をもう1回観直す等の)予習をする必要は特にありません。
劇場版用のストーリーはちゃんと用意されてはいますが、
正直取ってつけた感は否めません。
なのであまり考察する気も起きず
「なんとなくそんな設定」ってことで流して観てました。
決してつまらないということはないです。
十分におもしろいです。
本作はアニメ視聴済を前提としていますので、
アニメ版を観てこの作品が好きなら楽しめると思います。
言うなればFD(ファンディスク)のようなもので、
特に岡部と紅莉栖のカップリングが好きな人には満足できる出来だと思います。
アニメ版の出来を期待するとがっかりするかもしれませんので、
あまりハードルを上げずFDを楽しむような感じで視聴すると満足できると思います。
とまぁ本来ならここでこのレビューは終了ですし、
実際他所のレビューサイトにほぼそのまんまの文章で投稿しました。
しかし、この作品にはもっと語るべき重要なことがあることに最近気がついたので
追記として記載し、あにこれに投稿しようと思いました。
以下がその追記です(ネタバレ等はございません)
{netabare}まず言いたいのは、劇場版の存在意義って一体何なんですかね?
アニメ版の総集編メインのボーナス・トラック的なものや
劇場版ありきのアニメなんてものもありますが、
そういうやり方が正直好きじゃありません。
(本作のようにアニメ版ありきの劇場版は当然対象外です)
そうしなけりゃ採算がとれないんだよという制作側の主張もあるかもしれませんが、
やはり気に入らないものは気に入らないです。
お気に入りの棚には入れてますが、
劇場版ありきの「新世紀エヴァンゲリオン」もその点ではものすごく嫌いです。
一方、「STEINS;GATE」はアニメ版も劇場版も素晴らしいと思います。
上記のレビューでストーリーは取ってつけたようなもの
なんて偉そうなことを言ってますが、
換言すれば、それだけアニメ版の完成度が高かったってことです。
そりゃアニメ版であれだけ完璧な幕引きをしたら
それと同じレベルの劇場版のストーリーなんてそんな簡単に作れるわけがないです。
仮に劇場版がアニメ版の総集編だったとしても文句は言えないのですが、
「STEINS;GATE」は十分におもしろい劇場版用のストーリーを用意してくれました。
もうそれだけで賞賛されるべきことだと上記のレビューを書いた時には
まるで気がついていなかった俺は愚か者だったと思います。
あにこれで「もっと評価されるべき」タグで1位の作品が「STEINS;GATE」です。
「いやいや、もう十分評価されてるでしょw」と鼻で笑ってましたが、
「STEINS;GATE」はもっと評価されるべきです!!
結局のところ何が言いたいのかと言うと
まずアニメ版だけで十分におもしろい作品を期待したいということです。
劇場版を観なければ内容が分からない、あるいは完結しないアニメというのは
本当に勘弁してもらいたいものです。
そして劇場版には名作をなんてことは言いませんが、
せめて観てよかったと思えるような内容を他の作品にも期待したいということです。
この「STEINS;GATE」のように。{/netabare}