dolcetto さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
個人所有の宇宙船を夢見るハチマキと宇宙ゴミ清掃員と言う名のヒーロー
時代は2070年代、宇宙開発が進み宇宙で暮らす事もできるそんな時代。スペースデブリ(宇宙空間のゴミ)が旅客機等と衝突する危険が社会問題となっていた。
主人公は個人で宇宙船を所有する事を夢見て、宇宙のゴミ回収する仕事に勤めているハチマキ男。物語はそんな主人公の夢を追いたいと思う気持ちと現実を受け入れるべきかで悩む姿を描いている。
登場人物達はどのキャラも個性的。個人的にはヘビースモーカーの女船長が好きです。{netabare}ある日、テロリストに唯一憩いの場である喫煙室を荒らされ、発狂し暴走する姿が最高でした。{/netabare}他にも係長代理補佐も良いキャラしてると思います。{netabare}子供の養育費の為に出世を希望していたが、ゴミ拾いを生業とするヒーローとしての自分を好きでいてくれる子供達の言葉を思い出し、出世を捨て上司に楯突く姿はらしくなく人間味に溢れていて素敵でした。{/netabare}勿論、その他にも魅力的なキャラは登場します。
一つ一つの話が面白く良い話です。終盤はテロの過激化でとてもシリアスで見ているのも辛くなってきますが、ここまで見たら最後まで見て下さい。{netabare}窮地に追い込まれた人間の醜い姿が生々しく描かれていますが、{/netabare}見て良かったと思えるはずです。
実は、現在もう既にスペースデブリは問題視されています。宇宙船で宇宙を飛び回る時代はもっと先の事になるでしょうが、今の子供達やこれから生まれてくる子供達にはぜひ見ておいて欲しいアニメです。
個人的には以下の話が好きです。
第12話 ささやかなる願いを
第18話 デブリ課、最期の日