おきらく さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
SFアニメに革命を起こす!
2005年にNHKで「サイボーグ技術が人類を変える」で実証されており説得力があり、政治と宗教を含めたストーリーにリアリティを強く感じさせる。
SFアニメは、もともと好きではなかったのはリアリティがない嘘くさいものが多く、そのほとんどが巨大戦闘用ロボットアニメが大量生産されたからだと思います。それらの作品は娯楽性のみ追求しているが、この作品は嘘くささはない。
勧善懲悪ではなく、社会に対する風刺も利いている。
印象強いのは第一話。宗教上の理由で義体化させられなかった青年の悲しみみたいなものを感じて、ちょっと切ない気持ちになった。
笑い男事件につていも、内容に引き込まれる。
電脳硬化症という問題が発生し、権威がない学者が作ったワクチンについて、社会正義をつらぬく青年との対決は善悪の問題ではない。体制側の草薙素子と公安九課とテロリストらしき青年との対決とは。
SFの概念を覆す。いや、SFアニメを細分化させたという意味では、革命です。大雑把に一般的なSFとは広く言えば「ハードSF」「ディストピア」「ロボットもの」「スペースオペラ」「歴史改ざん・架空戦記」などだと思います。日本で始めてのハードSFではないかと思います。
なお原作が、思った以上に古いので、この作品を考えた人は天才です。
まだインターネット、いやパソコン通信でさえ普及していない時代に「ネット」言う単語が多くでているからです。
古い作品がゆえに、世界観が現実のものとは大きく違います。