三崎鳴 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
濃い百合が観たいならこれ
介錯作同名の漫画を原作としたアニメーション作品。あらすじは以下の通り(wikipediaより引用)。
まほろばの村にある私立「乙橘学園」に通っている普通の女子高生来栖川姫子と、学園のアイドル姫宮千歌音、姫子に恋心を寄せるもう一人の学園のアイドルで幼馴染の大神ソウマの3人は、平穏な毎日を享受していた。ある日、日食の黒い太陽が照らす中で16歳の誕生日を迎えた姫子と千歌音は、遠い過去に邪神オロチを封印した陽の巫女と月の巫女ということが判明し、オロチの眷属たるオロチ衆に命を狙われる。実はオロチ衆であったソウマ自身も覚醒するが、大事な人である姫子を守るため、オロチ衆に叛旗を翻すのだった――
アニメでは数少ない濃いめの百合要素を持つ作品。百合とロボットというどうみても混ざり合わないジャンルをわざとぶつけてお互いの魅力を薄めている印象が強いが、全体的な話の流れとしてはある程度整合性が取れている。しかし画的には「女の子同士がキスしている背景で大型ロボットが吼える」というなんともシュールな絵面が出来上がっていてなんとも表現しづらい気分に陥る。主題歌はOP,ED共に名曲で本編よりも曲のほうが知名度が高いのではないだろうか。アクションシーンはそこまで動くわけでもないためロボットものとしては評価し難い(やはり要らなかったんじゃ…)。1クールにしては丁寧に作られているが百合というジャンル自体が万人受けするものではないため作品の評価自体はそこまで高くない模様。個人的には本作のヒロインがかの「まどマギ」の某ヒロインの行動のルーツでもある様な気がしないでもない。最終回で評価がやや上昇するタイプの作品でもあった。