kuroko85 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
アニメでどこまで描いて良いのか?
アニメでどこまで描いて良いのか? それを実感させられた作品。なんせ主人公は右手と左足がなく。弟は肉体としての実態の無い存在なのだから、、、。さらに凄いのは自分の娘さえ練成の道具にしてしまう錬金術師や、人を焼き殺す事を楽しんでいるような錬金術師まで存在し、村ひとつをとある目的の手段として、殲滅する描写等は少し怯んだ。
ただこの錬金術と言う、現代では認められない学問にリアリティをもたらしているのが、「等価交換」と言うもっともらしい原則と、「人体練成」という禁忌。錬金術という非現実なテーマを元に繰り広げられる物語は人間のエゴと、欲望の掃き溜め。物語が進むごとに主人公の強靭な力は父親の力とも関係し、最強の敵である7体のホムンクルス等も実は父と関係することで、物語は深みとインフラの微妙なところに入り込む。。個人的には復讐者である傷の男「スカー」が闊歩するあたりが一番好き。