puuuusan さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
桜降る夕刻の空
22話+OVA1話構成。
『日常の謎』を解く青春ミステリーアニメ
謎解きといっても堅くなっていないのは
描写の美しさ、キャラの個性のおかげでしょう。
みどころは
1、見事な伏線回収からの謎解明
2、主人公奉太郎の心の声
3、徐々に進展する恋模様
などなど
ひとつのチャプターが5話前後でまとめられており、観やすい印象。
一見の価値ありです!
1周目は雰囲気を楽しみ、2周目は一緒に謎解き
って感じで楽しめました
以下、感想↓↓
{netabare}▶︎美しい描写、音楽
この作品、雰囲気がいいと感じました。
美しい描写と音楽が、落ち着いた氷菓らしい雰囲気を作り出していました。
・描写…圧巻だったのは最終話
見事な桜に映えるえるさん。奉太郎も見惚れていました。
そしてそして、夕焼けの色が桜色だったのが印象的。
桜が舞い散る中、ピンクの夕焼けをバックに、奉太郎必死の告白…!
、、、とは残念ながらなりませんでしたが、見事な描写でした。
着実に二人の距離が近くなっていく過程も描かれていてよかったです。
・音楽…BGMがよかった。ところどころ聞いたことのあるクラシックが使われていました。
BGMとして流れると、アニメも芸術作品に早変わり。
氷菓によくあっていました。
もちろんOPとEDも外せませんね。
▶︎「才能」と「期待」
『愚者のエンドロール』から『クドリャフカの順番』にかけて、期待という言葉がキーワードになっているように思います。
他からの期待を受け、それに応える奉太郎。
一方、越えられない「才能」という壁を前に、諦め、挫折し、
奉太郎に「期待」することしかできない里志。
期待とは、諦めからでる言葉だと彼は言います。
彼の名言「データベースは結論を出せない」も言ってみれば諦めでしょう。
そしていつしか「こだわらないことにこだわる」ようになってしまったんですね…。摩耶花の気持ちは知っている。しかし、摩耶花にこだわっていいのだろうか、
過去の自分に戻っているのではないか……
自分に結論が出せない里志は、摩耶花の気持ちをまだ受け取ることはできず、
出した結論が21話のチョコを「盗む」となった訳ですね……
こちらの二人は難航しそうです(^^;;
▶︎まとめ
伏線が回収されていくときの爽快感も去ることながら、
奉太郎が自ら動くときの3人の反応(特に摩耶花の毒舌)は毎度面白く、
またそれぞれの恋の行方も描かれていて、いろいろな角度から楽しめました。
では最後に、目を輝かせながら言うことにしましょう!
2期もあるのか、私、気になります‼︎{/netabare}